サントリー「BOSS」、「ウマ娘」との念願コラボ実現に〝怒濤〟の1万字超で愛を語る

松田 和城 松田 和城

 サントリーのコーヒー「BOSS」と、人気メディアミックス「ウマ娘 プリティーダービー」のコラボレーションキャンペーンが実現した。サントリーの公式サイトで公開されている文書「BOSS担当者の思い」では、1万字を超える大ボリュームで商品開発担当者が「ウマ娘」にハマったきっかけから、コラボに至った経緯までをつづっており、ネット上を中心に「愛が重すぎる」「怪文書だ」と話題となっている。

 「突然ですが、僕はウマ娘が大好きだ。」という見出しのもと、もともと競馬が趣味だったという担当者が、作品の再現度の高さを説明したり、推しキャラクターを紹介したりするウマ娘エピソードを展開。個人的な愛や情熱を自らの仕事につなげたいという思いから企画実現に至ったという。執筆期間は1週間程度で、担当者は「あふれる思いが止まらなくなり、結果的に1万字を超えてしまいました」と振り返った。

 圧倒的な長文ながら、ネット上を中心に「不思議と引き込まれる」「読みやすい」といった意見が多い。担当者は「日々の社内プレゼンテーションで鍛えられました」と回答した。もともとは、広告や電車でアプリゲームをプレイする人を目にし「これは遊びじゃない。市場調査だ」と自分に言い聞かせ、ゲームをダウンロードしたのが始まり。作品の競馬へのリスペクト、優れたストーリー、ゲームクオリティーの高さなどに感銘を受け、生活の一部となった。課金額、プレイ時間に関して詳細は明かさなかったが、文章では休日も〝因子周回〟とよばれるプレイを繰り返すなど、多くの時間遊んでいることが記載されており、愛の深さがうかがえる。

 新しい試みだったが、作品のファンを中心に好意的に受け入れられ、手応えを感じている。「ウマ娘をプレイするトレーナーの皆様からも温かい声をいただき、非常にうれしく思います。今後もウマ娘とBOSSを応援していただければ幸いです」とPRした。キャンペーンは6月30日まで開催され、「ウマ娘」に登場するキャラクターが、初代から現在に至るまでの歴代ボスジャンを着用した、さまざまなオリジナルコラボグッズが展開される。

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