あいみょんフィーバーから4年も人気健在 1951年発売「ココアシガレット」ロングセラーの理由 

中江 寿 中江 寿
ロングセラー商品ココアシガレット
ロングセラー商品ココアシガレット

 子どもの頃に大人をまねて口にした人も多いのでは。たばこを模した駄菓子「ココアシガレット」。大阪にある1948年創業のオリオン株式会社が1951年に発売してから、愛され続けるロングセラー商品だ。

 1箱5本入り5円からスタートして、現在は1箱6本入り40円。常務取締役で企画本部長の高岡五郎さんは「子どもが大人のマネをしたがるところから生まれたのでは」と誕生のきっかけについて触れ、「安くて、美味しくて、楽しみながら食べられるからだと思います」と人気の理由を挙げた。

 最近の売り上げは右肩上がり。きっかけは2019年2月、シンガーソングライター・あいみょんが自身のSNSでココアシガレットを指に挟み、たばこを吸っているような写真を投稿したことで、人気が再燃した。シガレットシリーズは2018年度で年間約1500万個だったが、2019年度は約1800万個に達した。

 最近でもSNSでココアシガレットの話題を投稿する人は多く、根強い人気を保っている。あいみょん効果で生産ラインを強化したこともあり、昨年度は過去最高の約2200万個を売り上げた。高岡さんは「今年はもっと売れそうです」と記録更新の勢いを感じている。現在は駄菓子屋だけでなく、100円ショップなどにも置かれている。

 昭和~平成~令和と親しまれる国民的駄菓子も発売から今年で72年。「これからもずっと続いて欲しいですね」と高岡さん。100年ではなく、その先を目指していく。

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