鳥は浮気が原因で「離婚」することがわかってきた。オスが複数のメスと交尾することと長期間の別居により、一夫一妻の鳥が次の繁殖期に別のパートナーを見つけることが判明した。
一般的に、鳥類の90%が少なくとも一度の繁殖期に一羽のパートナーを持つとされているが、今回中国とドイツの共同研究によって、鳥も人間と同様の理由で別れることが証明された。
研究チームはオス鳥の乱交は離婚率の高さと関連性があるものの、乱交するメス鳥には当てはまらなかったという。
研究を共同指導したドイツのマックス・プランク動物行動研究所のジタン・ソン博士はこう話す。「オス鳥が乱交する場合、それはコミットメントの低下と認識されることが往々にしてあります。オス鳥の関心や資源が複数のメス鳥に分散されてしまうからです」
「ですからそのオス鳥はパートナーとしての魅力が減り、次の繁殖期には『離婚』されてしまう可能性が高くなります。またオス鳥は複数のメス鳥と交尾することで、自分の体力が増強されます」