インターネット使えない高齢者にとっては…ウェブ予約一辺倒の風潮に疑問を投げかける声が話題

中将 タカノリ 中将 タカノリ

近年、大きな普及を見せるウェブ予約システム

電話で人の手を止めずとも予約がとれる文明の利器だが、今、SNS上ではそれ一辺倒になってしまうことに疑問を投げかける声が大きな注目を集めている。

「『すいません、あとどれくらい待ったら順番来るかしら?』お年を召した女性がクリニックの受付で聞いている。ここは、人気のレディースクリニック。早く受診したいと、開院のずいぶん前から並んでいた様子がうかがえる。このクリニックは予約ができるものの、ネット受付のみ。
スマホは持っているものの、予約システムのアプリケーションは入れてない様子。そもそも生活に必要な最低限の機能『電話』しか使ったことがないのだとか。ご主人の介護の合間に受診したく、周りの目を気にしながらも何とか順番を早めてもらえないかと訴えている」

と自身が目撃した光景を紹介したのは"ポンコツ主婦シンガー"として活動するこじとみさん(@mojitonton)。

社会の変化についていけず困っている人たちを「情弱」と片づけないでほしいというこじとみさん。今回の投稿に対し、SNSユーザー達からは

「僕も母を1人残してきているので、多分同じような不自由をしていると思います。もう少し優しい対応していただけるとありがたいのですが😢」
「完全に誰でも同じことが出来るようになるまでは配慮が必要かもしれませんね💦知っている人だけでは、タイミングによって知らなかったということもあるので😅」
「自分がその時になったら、まったりだけではなく、時代にのりおくれないように、追いかけていこうと思います✨便利は不便と耳にした事を思い出しました‼︎」

などさまざまなコメントが寄せられている。

こじとみさんにお話を聞いた。

ーーエピソードの高齢女性の様子についてあらためてお聞かせください。

こじとみ:おおよそ70代の方でしたが、時間の経過に落ち着かない様子で、お家にいる要介護のご主人を気にされていました。心配されているのと、なかなか呼ばれないヤキモキした気持ちだったと思います。そして、みなさん待たれている中、診察を早めてほしいという申し出は相当勇気がいることであろうことも伺えました。

ーー高齢女性の希望は聞き入れられたのでしょうか?

こじとみ:結論的には聞き入れられました。このクリニックは完全予約制ではなく、予約と当日受付で順番待ちのハイブリッドです。高齢女性の順番と、予約した方の順番が近い方がいて、その方が順番を交換してくださったようです。

ーー反響へのご感想をお聞かせください。

こじとみ:システム化に対して、改善点を上げる方や、ご両親がご苦労なさる姿を見て人ごとではないと感じる方、今後自分が置いた時が不安という方など様々ですが、一方で努力が足りない、ワガママなどという声もありました。

◇ ◇

社会が高齢者にとってより寛容で優しいものであってくれるよう願いたい。

なお、今回の話題を提供してくれたこじとみさんは今年1月23日に「Ciero」名義でオリジナル曲「明けない夜はない」を音楽配信。自身が心を病んだ時に支えてくれた人への感謝や、恩恵を他者に還元したいという気持ちが込められた力作だ。ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。

 こじとみさん関連情報

Twitterアカウント:https://twitter.com/mojitonton
Instagramアカウント:https://instagram.com/tomiemon0119/
「明けない夜はない」紹介ページ:https://big-up.style/gWxVWFOFQ4

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