1980年代、空前の女子プロレスブームを巻き起こした伝説のタッグチーム「クラッシュ・ギャルズ」の長与千種(58)とライオネス飛鳥(59)が30日、都内で会見し、10月1日に横浜市の横浜武道館で開催されることが決定した結成40周年記念イベントに向けて意気込みを語った。
「クラッシュ・ギャルズ」は全日本女子プロレスで83年に結成され、89年に最初の解散。2000年にガイア・ジャパンで「クラッシュ2000」と改称して再スタートを切ったが、05年に解散した。今回の会見で長与と飛鳥が公の場で肩を並べて〝合体〟したのは、解散以来、18年ぶりのことになる。
壇上での挨拶後、飛鳥は「5年前の35周年の時に話があった。コロナ禍になってから一時はリモート開催という案も出たが、『生』でやりたいという思いがあり、今回、機が熟した」と経緯を説明。長与は「今さらながら『ギャルズ』というのはどうなの?と思う自分がいる一方で、団体(マーベラス)を運営する立場になって親子のプロレスファンの方たちから『もう一度、リングに立ってほしい』という声をいただいていて、『お待たせしました』という思いでいっぱいです」と明かした。
イベントは「スペシャルライブ-THE TOP-」と題して行われる。当日のプランについて、飛鳥は「私たちは試合ができないので、歌とお話を中心にやることになると思います。『未来につながる』という意味で現役選手による試合も行い、会場には(長与のプロレス団体)マーベラスのリングを設置することになると思います。『みんなが主役』のライブにしていきたい」と抱負。長与は「1980年代にはリングで非日常的なことをやってきたと思いますが、私たちであり続けられたのは、声援やいっぱいの紙テープを投げて応援してくれた人がいたから。いま、40、50代がメインになっているファンの方たちに向けて『あの頃をアーカイブしませんか』と思っています」と意欲的だ。
飛鳥は7月で還暦を迎える。人生の節目に当たる年の『クラッシュ復活』について、飛鳥は「40周年ですべてが見えてきて、『今が、その瞬間』と思っています」と前向き。また、報道陣からの〝試合〟を望む声に対して、飛鳥は「私は足に人工関節が入っていて(17年に両膝の人工関節置換手術)、試合はできないのですが、体型を元に戻せるよう頑張ります」とトレーニングに意欲。長与も「結構ハードルが高いかもしれませんが、私もダイエットを頑張ります」と相棒と誓い合った。
イベント後の活動展開も気になるところ。長与は「女子プロレスそのものが『巡業』をメインにした職業でしたから、結果的に『また、見たい』『弾けた』という声をいただいて、(80年代からのファンである)40、50代の人たちから『更年期を吹き飛ばせ』というアンコールがあればどこでもやりたい」と継続の可能性を示唆。飛鳥は「更年期をクラッシュします!」と力強く宣言した。