180年近く続くフランス料理店へ行った驚きのレポートがSNS上で大きな注目を浴びている。
「1836年から続く大衆フレンチ料理店で夜ご飯を食べたんだけど驚きの連続だったので覚えてるうちに _φ(・_・メモ」
と投稿したのはイタリアで博士課程を学んでいるマサキサンチーム(@Masaki_ponpoko)さん。
マサキサンチームさんはフランスの第2の都市リヨンにある歴史のある大衆フランス料理店「Brasserie Georges」についてのレポートを投稿。果たして本場のフレンチとはどのようなものなのだろうか。
レポートによると、オニオングラタンは大きくハンドボール程度の大きさで、上から甘みを際立たせるために煮沸した赤ワインと卵黄をかけたもの。
そしてフランス料理と言えばのエスカルゴ。本場となればエスカルゴの殻を固定するための専用の道具があるそう。エスカルゴの身はぷりぷりで臭みはない。
テリーヌは野菜のブイヨンだけでも非常に美味しいのに細かく刻まれたハムがその中に入っている。
一番の衝撃だったのは食後のデザート。デザートにチーズはいかがと尋ねられ、カッテージチーズ「Fromage Blancà 」とフレッシュクリーム「la Crème」を頼むと、卓上にドカンと砂糖を置かれる。それをかけてジャリジャリ食べたら、まるでチーズケーキの素を食べてるような感覚になれたそうだ。
マサキサンチームさんにお話を聞いた。
ーーこのレストランに行ったきっかけをお聞かせください。
マサキサンチーム:リヨンへは念願のPaul Bocuse本店に行くために訪問しました。この日の夕方頃、ランチで伺ったPaul Bocuse本店での体験を咀嚼しようとホテルの隣にあったお店でビールを飲んでいたのですが、そのお店がBrasserie Georgesでした。路上から店内のビール醸造用の設備が見えたのもあり最初はビール目当てでのんびりしていたのですが、どうも店内が楽しそうな雰囲気だったのでビールを飲み終わった後に入店したという流れでした。
ーーお店の雰囲気はいかがでしたでしょうか?
マサキサンチーム:比較的カジュアルな雰囲気だと思います。今回訪問させて頂いたBrasserie Georgesはブラッスリー(カジュアルな大衆居酒屋)の営業形態をとっており、コース料理のみ・大きいお皿に小さな料理・敷居が高いという日本人がイメージするフランス料理とは異なる印象でした。店内は天井が高く装飾も豪華絢爛でスタッフも肩を張りすぎない礼儀正しさを感じましたが、各々が食事やお酒を楽しむ音が飛び交う賑やかな雰囲気は歴史ある洒落た大衆ビアホールでした。日本の店の形態でいうと、うまく言い表せてあるか不安ですが札幌ビール園のような雰囲気です。価格帯はアラカルトで8€〜、メインは12€〜、ワインはグラス4€〜と比較的高すぎないと感じる値段設定でした。
ーー料理に関する全体的な感想をお聞かせください。
マサキサンチーム:「驚きの連続だった」に尽きると思います。心の整理をするためにたまたま入ったBrasserie Georgesですが、味わった事のない食体験ができて幸運でした。
◇ ◇
フランス料理店というとついつい敷居の高い料理店を想像してしまうが、気軽に本場の味を味わえるのは非常に有意義な経験である。マサキサンチームさんによるとこちらの料理店は自家製ビールも美味しいのだそう。是非フランスに足を運ぶ機会のある方はリヨンの「Brasserie Georges」に足を運んでいただきたい。
マサキサンチームさん関連情報
Twitterアカウント:https://twitter.com/Masaki_ponpoko/