夜更かしする人々は寿命が短いことがわかってきた。夜型の人間は、飲酒やタバコ、パーティーに耽る傾向が強いため、がんや心臓病に罹るリスクが高くなるという。
今回の研究は、フィンランドで2万3000人を対象に行われ、夜か朝どちらに行動が活発になるかの遺伝的素因「クロノタイプ」を特定。平均年齢41歳の参加者らの健康とライフスタイルを37年間に渡って調査した。
期間中に死亡する確率は、朝方の人間に比べ夜型の人間は9%高くなる結果となり、研究者らは夜型の人々特有のライフスタイルが主な原因としている。
研究を指導したヘルシンキにあるフィンランド国立労働衛生研究所のクリスター・ハブリン博士はこう話す。「夜型の人間の死亡リスク増加の原因が、タバコとアルコールの高い消費にあることは明らかです。朝方の人間との比較になります」「この研究結果は、クロノタイプそのものと死亡率にはほとんど独立した関係がないことを示唆しています」