ツタンカーメンは、飲酒による馬車の衝突事故が原因で死亡した可能性があるという。歴史学者のソフィア・アジズ氏が唱えた新説で、エジプトの少年王は、ワインを大量に飲み、馬車のスピードを出し過ぎ事故に遭い、致命的な足の骨折から感染を引き起こし、ゆっくりと死に至ったとしている。
アジズ氏はBBCサイエンス・フォーカス誌にこう話す。「彼(ツタンカーメン)は典型的なティーンでした。お酒を飲み、おそらく高速で馬車を走らせていたのでしょう」
エジプト学者らはツタンカーメンは紀元前1324年頃に19歳で足の骨折により死亡したと考えているが、その怪我を負った理由については現在も謎に包まれている。
アジズ氏は、古代エジプト人は死後に使えるようにと道具と共に埋葬されていたことから、ツタンカーメンの墓に入ったアイテムがその謎を解くカギとなる可能性があると考えているそうで、「私たちは彼がどう亡くなったのかを正確に知る由はないかもしれません。内臓に関係した何かを見つけない限りです」と続けた。