総合電子書籍ストア・ブックライブは9日、「読者が選ぶ、本当に面白いマンガ100選【2023年版】」の特集ページを公式サイトで発表した。10ジャンル各々のベスト10、計100作品が紹介された。同ストア会員1732人のアンケートを集計した。
対象は「少年・青年マンガ」「少女・女性マンガ」「ヒューマンドラママンガ」「恋愛マンガ」「スポーツマンガ」「バトルマンガ」「ファンタジーマンガ」「ミステリー・サスペンスマンガ」「ギャグ・コメディマンガ」「異世界・転生マンガ」の10ジャンル。
少年・青年マンガ1位は「鬼滅の刃」(吾峠呼世晴、集英社)となった。大正時代を舞台に、人食いの鬼を倒す「鬼殺隊」となった少年・竈門炭治郎が、鬼になった妹を人間に戻そうと戦う和風ダークファンタジー。「週刊少年ジャンプ」で2016年から20年まで連載された。今年4月からテレビアニメ第3期となる「刀鍛冶の里編」が放送され、連鎖終了から3年がたっても衰えない注目度の高さを物語った。「何度読んでも飽きがこない!心に響く言葉がたくさんある。」「文章表現とキャラクターの対比表現がとにかく秀逸!明快なストーリーにじんわりと響く表現、キャラクターが作りこまれているので視点を変えて読むと新たな発見があって何度でも楽しめる名作マンガです」などのコメントが寄せられた。
少女・女性マンガ1位は「ミステリと言う勿れ」(田村由美、小学館)となった。天然パーマがトレードマークの主人公、頭脳明晰な大学生・久能整が巻き込まれる様々な事件に対して、一見何の関係もない出来事から話題を広げていつの間にか事件の謎も解き明かされる新感覚ミステリー。淡々と自身の見解を述べつつも、物事の核心を突き、事件の謎だけでなく関わる人々の心も解きほぐしてしまう場面も多く、「人の気持ちを大切に言葉に出して伝えてくれている。共感の嵐。そして物語もおもしろすぎる」「一事件ごとに解決していくが、実は全てが繋がっていて、先がとても気になる展開が続きます。ミステリ要素も満足ですが、主人公の整くんのキャラが最高。整くんの淡々と語る言葉に深い重みを感じ、ハッとさせられる」などのコメントが集まった。昨年1月にフジテレビで菅田将暉主演でドラマ化され大きな注目を集めたが、原作の人気エピソードである通称“広島編”は、今年9月に映画公開を予定されている。
ヒューマンドラママンガで1位となったのは「青のオーケストラ」(阿久井真、小学館)だった。演奏することを辞めた元天才ヴァイオリニスト・青野が高校オーケストラ部の世界と出会い、個性豊かな仲間たちとともに情熱を音楽に注ぐ青春アンサンブルドラマ。今年4月よりNHK Eテレでテレビアニメがスタートし、5月には「N響×青のオーケストラ コンサート」が東京芸術劇場コンサートホールで開催されるなど注目を集めた。「連載を読んでいて、演奏シーン等の細やかな表現や美麗な画面、そして人と関わっていくことで改めて音楽に向き合うことができるようになった主人公と、彼を取り巻く仲間たちの友情、愛情の物語。彼らの成長を楽しみにワクワクしながら読める作品です!」「応援したくなる。一度は挫折してもそこからまた立ち上がる様が読んでいてワクワクします」などの感想が上がった。
他の各ジャンルの1位作品は次の通り
恋愛マンガ「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」、スポーツマンガ「アオアシ」、バトルマンガ「ONE PIECE」、ファンタジーマンガ「鋼の錬金術師」、ミステリー・サスペンスマンガ「金田一37歳の事件簿」、ギャグ・コメディマンガ「極主夫道」、異世界・転生マンガ「転生したらスライムだった件」
なお、各ジャンルのベスト10は次の通り