「チンパラガス」と名付けられた野菜が新潟でお婆ちゃんたちから人気を集めている。
「『B品』表示で売るのが忍びなくて『チンパラガス』って名前付けたんですけど、近所の婆ちゃんが『チンパラある?』と言ってくれてとても嬉しいです。価格は正規品と同じです。」とSNS上でチンパラガスを紹介したのは曽我農園代表の曽我新一さん(@pasmal0220)。
まっすぐ伸びず、頭が折れ下がったアスパラガスをチンアナゴとかけて「チンパラガス」と命名。味と値段は普通のアスパラガスと変わらないが「チンパラガス」のほうが近所のお婆ちゃんから人気だそう。「チンパラある?」とお婆ちゃんが農園を訪ねてくるほどチンパラガスは愛されているようだ。
SNSユーザー達からは今回の投稿に対し
「一般的な農家ならB品で出しちゃうところを商品名を変えることで正規の値段で販売できるのはおもしろいですね!」
「なんか申し訳なさそうな佇まいが好きです😆」
「こういうアイデア大好きです。本当は、みんなが見た目を気にせずに買う世の中になれば良いのですが…」など様々な声が寄せられている。
曽我さんにお話を聞いた。
近藤理菜(以下「近藤」):チンパラガスのアイデアはどのように思い付かれたのでしょうか?
曽我:収穫しているときに見た感じがチンアナゴにそっくりだったので、名前をチンパラガスにすれば売れるんじゃないかと思いました。
近藤:B品だとしても野菜を無駄にせずに創意工夫をして販売されているアイデアにどんな思いがあるのでしょうか?
曽我:時間とお金を投資して栽培した生産物を無駄にせず、できるだけ回収して利益にしたいと思いが第一。次に直売所でコミュニケーションのきっかけとして笑ってもらえると、こちらも嬉しいという思いです。
近藤:これまでの反響やコメントについてご感想をお聞かせください。
曽我:ネーミングを少し変えるだけで規格外品に付加価値を付け、安く売るのではなく等価値、もしくはより高く売るというのは素晴らしいというコメントを頂き有難いと思っています。引き続き皆様に楽しい話題が提供できるよう情報発信をしていきたいです。
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最近は食料廃棄が社会で問題となっている中、このように味は変わらないが形が規格から外れてしまった野菜たちに可愛い名前をつけて販売するアイデアにはセンスを感じる。ぜひこのような素敵なアイデアが日本全国に広がることを期待している。また曽我さんによると「曽我農園では春はフルーツトマトの季節なのでぜひ食べに来てください」とのこと。ご興味ある方は農園の公式ホームページをチェックしていただきたい。
曽我さんの関連情報
Twitterアカウント:https://twitter.com/pasmal0220
曽我農園ホームページ:https://sogafarm.jp/