東京都豊島区議選(23日投開票)に立候補した元迷惑系ユーチューバーのへずまりゅう(31)が告示日の16日、同区のJR池袋駅前で第一声を上げた。
同駅東口の掲示板に「高齢者に厳しい社会へ 若者が活躍できる豊島区へ」との選挙ポスターを一番に貼ったへずまは「おじいちゃんおばあちゃんは好きですけど、愛を持って言わせていただきます。ジジイババアは道を開けろ!若者が通るから。道を開けろ!わかったか。若者を応援したい!豊島区最高!」と絶叫した。
3月に入社した大手ナイトレジャーグループ「Rio Group」のスウェット姿。第一声を前に、拡声器が壊れるアクシデントがあったが、へずまの妻が近くの家電量販店で2000円のメガホンを購入。それでも、声は響きまくり、目立ちまくった。「自分の政策は、ジジイババアの言うことを聞かないということです。おじいちゃんおばあちゃんにお金を渡したとしても使わない。経済は回らない。若い人がこの豊島区を盛り上げていかないといけません」と訴えた。
2021年の参院山口補選に「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」(現・政治家女子48党)から立候補した。「その時は選挙戦にそこまで興味がなく、正直売名行為で、6000票しか入らなかった。きょうから池袋東口で毎日演説をしていこうかと思っています。自分の親友のユーチューバー、青汁王子や著名人をこの場所に連れてきて、1週間豊島区でパーティーのような気分を味わってもらいたい」と豪語。2度目の選挙戦は本気だ。
体型とは不釣り合いな小さすぎるメガホンを持つへずまに、多くの若い男女がスマホを向けた。「ツイッターでもバズらせようと。そこで伸ばして、配信でも呼びかけつつ。もうちょっと若者の心をつかめたらチャンスだと思うんですよ。他の候補者にユーチューバーや、SNSに強い人はいない」と手応えをつかむ。
へずまは「若者を一番呼べるのは自分だと思っています。間違いない。絶対に自分が若者を呼べると思っているんで、鍵になる。そこはものにすると思っている。絶対に勝ちます」と意気込む。言葉こそ過激だが、主張はド直球ストレートすぎるほどの打倒・シルバー民主主義。第一声を上げた池袋を、ポケモンのマサラタウン(始まりの場所)に例えた元・迷惑系ユーチューバーは、議席をゲットできるか。