エアレースのチャンピオンであるルーク・チェピエラさんが、このほどドバイの象徴的な高層ビル「ブルジュ・アルアラブ」の小さなヘリポートに翼のある航空機を初めて着陸させる“スーパーテクニック”を披露した。
チェピエラさんは現地午前7時前、視覚的な合図なしで、わずか20.76メートルしかない「滑走路」への着陸に成功した。ヘリポートは56階建てのビルの頂上付近にあり、地上212メートルにある。アクション映画の撮影やテニス、ゴルフ、F1などのエキシビションが行われたこともあり、見覚えのある人も多いはず。
2021年に準備を始め、母国のポーランド、米国、ドバイで650回の試験着陸を行った。今回は3度目のトライアルで成功させた。
チェピエラさんは見事な着陸を決めた後、「正直、これ以上うれしいことはない。2年がかり、3度目の挑戦で、世界で最も象徴的で美しい建物の地上200mのヘリポートに飛行機を着陸させることができた。素晴らしい。我々はここで歴史を刻み始めた」と感慨深げに語った。