ロックバンド・ムーンライダーズのキーボーディスト、岡田徹さんが１４日、心不全のため死去した。７３歳だった。日本コロムビアが２２日、発表した。葬儀等は家族葬にて既に執り行われたという。
岡田さんはキーボーディストとしてだけでなく、数多くのプロデュースワークやＣＭ音楽などを手掛けてきた。立教大卒業後の１９７３年、鈴木慶一が率いるロックバンド・はちみつぱいに加入し、解散後はそのメンバーを母体としたムーンライダーズに参加した。
バンドは数度の休止期間を経て、最近は２０２０年８月に再始動。２２年４月、約１１年ぶりとなるオリジナルアルバム「it's the moooonriders」を発表した。他にも様々なバンド活動を行い、プロデューサーとしては奥居香（現岸谷香）を輩出した女性ロックバンド「プリンセス プリンセス」の名付け親として知られている。
日本コロムビアの発表では「岡田徹は、かつて自身も暮らした地である狭山で開催されるハイドパーク・ミュージック・フェスティバル（4月29日・30日）への出演を目標に希望を持ってリハビリに励んでおりました。残念ながら出演は叶わなくなってしまいましたが、ムーンライダーズとして岡田の想いと共にステージに臨みたいと思っております」とつづられた。
続けて「1970年代初頭からからスタートした岡田徹のミュージシャンとしての長い旅ですが、これからも岡田のたくさんの楽曲と共に途絶えることなく続いていくものと存じます。長きに渡り岡田徹と仕事を共にしてくださった皆様、そして岡田徹の音楽を愛してくださったファンの皆様に心よりお礼を申し上げます」と、ファンへの感謝で結ばれた。
