世界を騒がせた〝偵察気球〟に「鳥インフルエンザ搭載の可能性も?」UFO識者が私見、その正体とは?

深月 ユリア 深月 ユリア
バイデン大統領
バイデン大統領

 米国やカナダ上空を飛行した「気球」が国際的なニュースになっている。ジャーナリストの深月ユリア氏が「未確認飛行物体」に詳しい識者の見解を聞いた。

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 2月4日に米国防総省が中国の偵察用と見られる気球を追撃してから、複数の「未確認飛行物体」が追撃されている。11日には米国とカナダが共同運営する北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)がカナダ領空を侵犯した「未確認飛行物体」を撃墜した。

 米国防省の見解は「中国の軍事偵察機」だが、短期間で次々と「未確認飛行物体」が追撃されるという異常事態について、インターネット上では「宇宙戦争が起きているのではないか」という噂まで出ている。いったい何が起きているのか。

 筆者は「未確認飛行物体」に詳しい作家の山口敏太郎氏に取材した。同氏によると、「10日に米アラスカ州上空で確認された気球は、米国防省は『偵察気球』だと言っているが、パイロットの証言によると『気球ではなかった』」という。

 英紙「デイリー・スター」によると、「気球に接近した戦闘機のパイロットたちの音声が流出している」とした上で、そこには「明らかに気球とは違う」という音声が記録されていたという。この音声によると、この未確認飛行物体は円筒形で「銀色がかった灰色」だが、大きさに関してはパイロットの間で「はっきり分からない」「車より小さい」と意見が分かれたという。

 山口氏によると、「私は懐疑的ですが、『気球に混じって本物の地球外生命体によるUFOも飛んで来ているのではないか』『アメリカ、中国でもない宇宙からの第三勢力なるものが絡んでいるのではないか』と考えるUFO愛好家たちもいるようです」

 今件に関して米政府の「地球外生命体である可能性は否定できないが、今のところそのような説を裏付ける証拠はない」という見解もさまざまな憶測を呼んだ。仮に、地球外生命体が存在したとして、その生命体が地球を偵察に訪れているとしても、地球より明らかに高度な文明を持っていると想定される存在が、そう簡単に追撃されるだろうか。

 山口氏によると、「気球」だとしても、まだ米国防省が発表していない裏事情が存在する可能性もあるという。同氏は「偵察気球なんて時代遅れです。憶測ですが、例えば、鳥インフルエンザなどを搭載することも可能なのでは。国内でも鳥インフルエンザは増えて、多摩動物公園でも発生しました。そういう可能性もあると思います」と私見を述べた。

 とはいえ、明確な証拠が公表されているわけではない。果たして、今回の「気球」の正体は一体、何なのだろうか。

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