王林、大躍進の裏で感じていた意外な苦しみを告白「半年ぐらい引きずった」

福島 大輔 福島 大輔
王林
王林

 昨年3月に青森県のご当地アイドル・りんご娘を卒業し、本格的にソロ活動を開始したタレントの王林がこのほど、よろず~ニュースの取材に対応。大躍進を遂げた1年を振り返りつつ、意外な〝苦しみ〟も告白した。

 激動の2022年を「自分の思ってないような出来事が次々に起こる1年で、自分の気持ちも体も、追いつくので精いっぱいでした。自分がやりたいことをやったと言うより〝準備期間〟みたいな感じだった」と語った王林。「今年は、その中でいろいろ準備してきたものが、形として皆さんにお見せできる1年になればいいなと思います」と目を輝かせた。

 年間番組出演数は150本を超え、昨年度の「最もバズッたタレント」にも選ばれた。だが「何個かそういうランキングみたいなので、1位にならせてもらったんですけど、自分ではそんな感覚は全然ないです」という。その理由として「自分の中では『りんご娘』の時も、活動の場所が違っただけで、同じぐらいの熱量で動いてたから、『王林ちゃんブレークしたね』『最近、お仕事忙しくなったでしょ?』ってよく言われるんですけど、忙しさ的にはそんな変わってなくて…。全体量が変わったわけじゃなくて、中身が変わっただけだったから、自分ではあまりそういう感覚なかったです」と明かした。

 大躍進の裏で、実は人知れず悩みも抱えていた。「人間的に、変わったところ結構あるかも知れない」とポツリ。「去年は、自分の人生の中で一番『苦しい』とか『悲しい』とかのマイナスの気持ちを、結構しっかり感じた1年間だったんですよ。メンタルというか、気持ちの上も下もすごい激しい1年だった」と本音を口にした。

 その最も大きな理由が、りんご娘からの卒業だった。「それがやっぱり一番、かなりの間引きずったっていうか…。切り替え方が自分でよく分からなくて、なかなかプラスな『ここから新しい道だ!』ていう方には行けなかった」と告白。「半年間ぐらいは多分、ずっとそういうメンタルの状態だったから、なんかこう、内にこもって行っちゃう感じでした」と切々と話した。

 「りんご娘」の中では、人気も知名度も圧倒的だった王林。それだけに、昨年3月にメンバー全員が卒業した際は、「王林が東京に出るためにグループを解散させた」「りんご娘を捨てた」などと、口さがない噂も飛んだ。だが、王林自身は解散する気は毛頭なく、他のメンバーがそれぞれに活動の幅を広げるために選んだ道だった。

 「今でも、近いファンの方たちは全部分かってくれているけど、王林っていう名前をなんとなく知ってるよっていう方からしたら、まだ勘違いというか…。『王林がグループを解散させた』って思ってる方たちもいるから、自分がグループへの愛がすごく大きかった分、それを言われるのは結構ショックでしたね。青森を捨てたんじゃないか、とかも…。捨てたんじゃなくて青森のためにの東京で頑張ってるっていう風に自分では思ってるので、そういうところの自分の気持ちの違いみたいなのがあって、メンタルが落ちていた期間はありました」と言葉を絞り出した。

 そんな苦しみも、周囲の支えで乗り越えている。「今まではずっと青森の生活が多くて、東京がちょこっとみたいな感じだったのが真逆になって、ご飯を食べに行ったりする友達もどんどんできて…。今までは東京という場所の全てが怖かったんですけど、東京の方たちが優しいっていうことにも気づけた1年でもありました。お世話になっている〝チーム〟みたいな方たちも信頼できるようになって。今まではちょっと、自分で勝手に壁を作っていたところがあるので、人に心を開くことがもっとできるようになったらいいなって思ってます。去年は、その開く準備をした1年でした」と、笑顔で前を向いた。

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