レジェンド復活!「ぷよぷよチャンピオンシップ」41歳くまちょむが4年ぶり優勝

山本 鋼平 山本 鋼平
「ぷよぷよチャンピオンシップ シーズン5ステージ4 決勝トーナメント」で優勝したくまちょむ=都内
「ぷよぷよチャンピオンシップ シーズン5ステージ4 決勝トーナメント」で優勝したくまちょむ=都内

 レジェンドが4年ぶりの復活優勝を果たした。セガ公式プロ大会「ぷよぷよチャンピオンシップ シーズン5ステージ4 決勝トーナメント」が4日、東京・浅草橋ヒューリックホールで行われ、くまちょむ(41)が16選手によるトーナメントを制した。決勝ではTomを2―0(5―4、5―4)で撃破。シーズン1以来の栄冠に「2018年から研究を続けてきて、勝つには2年かかると言ってきましたが、4年かかりました」と、感慨深げに語った。

 崩れ落ちるTomに歩み寄ったくまちょむは、熱く抱き合って健闘をたたえた。2011年にACぷよ通S級リーグ戦の100本先取試合で100―99の白星を収め、ぷよぷよ史に残る激闘を繰り広げた因縁の相手。「どっちが勝ってもおかしくなかった」。ぷよぷよ界をけん引してきた両雄が健在ぶりを証明した。

 第1セットが分水嶺だった。4―4で迎えた第9試合。絶体絶命の状況から10連鎖を決め、大逆転でセットを先取し、勢いに乗った。緑緑しか可能性がない中、ギリギリのタイミングで降りてきた。連鎖中にガッツポーズを繰り出すほど、興奮せずにはいられなかった。「4―4からセットを取れるかどうかは大きい。本戦のあの場面で…」と振り返った。

 準優勝のTomは「直前の3連鎖で100%勝ちを確信して、次のセットのことを考えていた。1000試合に一度の引きだった」と悔しがった。

 くまちょむは2018年から続ける研究内容を「序盤の置き方とか…。うまく言葉にするのが難しい」と説明。Tomが「プロの常識をゼロベースにして構築し直している」と解説すると、くまちょむは「ぷよぷよはもっと奥が深くて広がりがあることを示していきたい。マンネリしてはいけない」と呼応した。結果が出ずとも、貫いてきた信念が報われた。

 これでくまちょむはシーズン5のファイナルズ(3月4日、鹿児島市・センテラス天文館)への進出を、Tomとともに決めた。ステージ1~4の優勝、準優勝者とポイント上位者による12選手参加のリーグ戦。シーズン1では規定により不参加で、初の大舞台に「どのプレイヤーではなく、相手が仕掛ける戦術に対応して勝ちきりたい」と腕をぶした。

 コロナ禍以降初めて有観客で行われた大会を制し「ファイナルズでも観客が満足するプレーをしたい」と前を向いたくまちょむ。賞金100万円の使い道を問われると「研究に使いたい」とキッパリ。レジェンドはさらなる高みを目指していく。

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