米スキー元世界王者が長野県の雪崩に巻き込まれて死去 同行の写真家「最悪な悪夢のようなシナリオ」

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心肺停止で見つかった人を車両に運び込む長野県警の警察官ら(提供/共同通信社=1月30日撮影)
心肺停止で見つかった人を車両に運び込む長野県警の警察官ら(提供/共同通信社=1月30日撮影)

 プロスキーヤーのカイル・スメイン氏が死去した。31歳だった。米カリフォルニア州出身で元世界選手権王者のスメイン氏は29日、長野県小谷村でスキー中に雪崩に巻き込まれた。同行していたアクションスポーツ写真家のグラント・ガンダーソン氏は「決定的に最悪な悪夢のようなシナリオだった」とSNSで伝えた。

 「旅の最終日ということで、フリースキーに行くためのメローツアーに出かけた。前日は最高のスキー/シューティングの日だったからだ」と語ったガンダーソン氏は10日間の疲れのためベースキャンプに残り、スメイン氏ともう一人のプロスキーヤーのアダム・U氏を含む一行は、最後の滑りに出かけたという。

 ガンダーソン氏はこう説明した。「トランジションエリアでは誰もが安心していた。もう一組のスキーヤーが雪崩を誘発し、隣の斜面の巨大な雪崩(深さ2m)に踏み込んでしまったのだ」

 「アダムとカイルともう一人のスキーヤーは逃げようとした。アダムは深さ1.5mに25分間も埋まっていたが、無傷。これは奇跡だ。隣に埋まっていたスキーヤーは内臓損傷で死亡。カイルは衝撃で50メートル投げ出され、埋まって死亡した。現地では、カナダの山岳ガイド2名と、救急医師・看護師など4、5名からなる別のグループが救助にあたった。医師たちはカイルともう一人のスキーヤーにできる限りのことをしてくれた。アダムと私は、このことを一生、思い起こすことになるだろう」

 スメイン氏は2015年の世界選手権フリースタイルスキーの男子ハーフパイプで優勝していた。

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