ネットフリックスドラマ『The Chosen One 選ばれし者』に出演するレイムンド・ガルドゥーニョ・クルスとフアン・フランシスコ・ゴンザレス・アギラールが死去した。2人は16日、撮影地メキシコのバハ・カリフォルニア・スル州近くの開けた道路で、乗車していたバンが衝突。横転する事故に遭い帰らぬ人となった。
この事故では、別の俳優2人とクルー4人が負傷したが、命に別状はないと伝えられている。
マーク・ミラーとピーター・グロスのコミック本を原作とした同ドラマは、同州サンタ・ロサリア市で撮影中。事故が起きた際、バンは空港からロケ地に向かっていたところだったという。
関係者は「この事故について、全米映画俳優組合SAG-AFTRAが、ネットフリックスやメキシコの俳優組合ANDAと連絡をとり、現地の制作陣と共に状況把握に努めています。セットでの安全が常に私達にとって最優先事項です。我々のメンバーや他の人たちが安全に仕事ができるよう、引き続き全ての必要な手段をとってゆく意向です」と声明を発表した
レイムンドの友人で監督のフェルナンド・ボニーヤは「事故を起こした運転手の休憩時間に関して、製作側が報告することが必須だ」「非常な悲しみの中にいる。レイムンドは俳優、監督、(アメリカとの国境の町)ティファナを故郷と呼んでいた文化部長だった。彼はお祭り好きの寛容な友人だった。多くの映画やテレビの製作陣は運転手を搾取し過ぎているから、このような悲劇が起こるんだ。今知ったばかりで信じられない。私の胸は張り裂けそうだ」として友人の死に関する捜査を呼びかけている。
『The Chosen One 選ばれし者』は、自身がイエス・キリストの生まれ変わりで、人類を救う運命にあると知る12歳の少年の姿を描いている。