阪神淡路大震災からもうすぐ30年 完全復興へ向け一歩一歩進む神戸の商店街

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
「ONE HEART」
「ONE HEART」

 阪神淡路大震災の発生から28年目を迎えた今月17日、最も被害が大きかった地域の1つである神戸市長田区の大正筋商店街で、震災復興祈念イベント「ONE HEART」が行われた。

 震災で店舗の9割が全焼した同商店街は、2004年に一応の〝復活〟を果たした。だが現在もかつてのにぎわいにはほど遠く、新型コロナウイルス感染拡大の影響で閉店する店も相次いでいる。

 そんな中、昨年に続いて行われた「ONE HEART」には、人気絶頂のタレント・王林らが出演。前年の約2倍となる1000人の観客が訪れ、熱気に包まれた。同商店街振興組合の廣田恭佑理事長は「この日を起点にまた前向きになれるようにというところで、このイベントをさせていただいています。私も理事長として、今後さらにぬくもりある、日本一の商店街になるよう尽力してまいりたいと思います」と決意を新たにした。

 昨年に引き続き、ステージや音響機材等の支援を行った建設現場施工サービス会社・RCSの岡崎高征社長は「震災から28年経ちましたが、一番大事なのは震災の記憶と教訓を風化させないことです。その思いが今回のイベントをきっかけにして、今回参加されていた若い世代の方々にも伝わればと思います」と語った。

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