東京都世田谷区の桜新町商店街にある人気アニメ「サザエさん」一家の銅像から引き抜かれていた髪の毛が8日、復活した。同商店街によると3日朝、波平さんのトレードマークとなっている貴重な1本毛が抜かれているのが見つかった。ワカメちゃんの頭頂部から跳ね出した〝アホ毛〟3本もなくなっていたが、商店街の依頼を受けた業者が8日午後までに修復した。
サザエさん一家は、桜新町に住んでいる設定。作者の長谷川町子氏の美術館・記念館おひざ元の桜新町商店街は、作品ゆかりのストリートとして知られる。銅像は2012年(平成24)に建立したが、商店街の担当者によると波平さんはこれまでに6度、毛を引き抜かれる憂き目に遭っている。ワカメちゃんの髪が抜かれるのは初だという。
銅像の髪の毛は、針金にビニールをコーティングしたもの。波平さん7度目の植毛に「そうそう抜けないようになっているのですが…。6回抜かれているので業者の作業も手慣れたものでした」と、商店街担当者は苦笑する。修理費用は数千円。商店街は理事会で〝抜け毛対策〟を協議するが、警察に被害届を出す意向はないとした。