落とし物を拾った際、皆さんはどうしているだろう。持ち主に届けたいという親切心から、落とし物の写真や情報を載せて「拡散してください!」と呼びかけるツイートを見かけることがある。その危険性について、注意喚起をした駅員のツイートが注目を集めている。
駅員として働くTi@フリント(@MXPA12_GR_Flint)さんは「拾得した遺失物をSNS等に載せて拡散しないでください。載せるにしても細かい情報まで載せないでください。写真なんてもっての外です!拾った本人は親切心でしていると思いますが、本当にやめてください。これで何が起こるのか…すぐに想像出来ると思います」と投稿。このツイートに対し、「ほんとにこれ。いつも思う。ライブ会場の忘れ物とか落し物を載せられてるとヒヤヒヤするよ……」「なるほど確かに。今度から落とし物写真のリツイートはやめよう」「いつもアップするのやめなよ、先のこと分からないの?て思うけど絶えないよね」などの反応が寄せられた。11日までのリツイート数は2万2000を超える。
Tiさんは、特徴や写真等を載せてしまうと引き渡しの際に、トラブルが発生する可能性について言及。「免許証とか写真のある物が入った遺失物なら本人じゃないなとか判断出来ますが、無ければ判断する方法は、細かい特徴等を聞いて合致してるかどうかで遺失者に引き渡すしか無いのです」と説明。「なので、細かい情報を書かれてしまうと、それを見た悪意を持った人間が、自分の物でないのに引取りに来て、特徴等もSNSで知ってしまっているので、こちらとしても本人の物と判断をせざるを得ません。本人確認の公的証明書で名前・住所を確認して渡すので、引渡し相手の確認はしますが…」とつづった。
Tiさんによると、駅員側では誰が落とした物か全く分からないという。「お客さま自身が、忘れたり、落としたりしない事が一番の防衛手段になるので、電車を降りる際は一度自分が座っていた座席等を振り返って見てみましょう」と呼びかけた。