学習塾「武田塾」を全国に展開しているA.verが、2025年1月の共通テストを受験した高校3年生103人を対象に、受験期の徹夜経験と共通テスト結果に関する実態調査を実施し、結果を公開した。
調査によると、共通テスト1カ月前から当日までの間で、約3人に1人の35.9%が徹夜勉強を経験。理由として「試験範囲の理解が不足し追いつくため」が48.6%と最も多く、「模試や過去の成績を踏まえ追加対策が必要(37.8%)」「不安やプレッシャーから(29.7%)」と続いた。
徹夜経験者に心身の影響を聞いたところ、「とても32.4%)」と「やや(46.0%)」を合わせた78.4%が「悪影響があった」と回答。さらに、自己採点でも「大幅に(16.2%)」「やや(29.8%)」と半数近くが「目標を下回った」と答えた。
徹夜をしなかった理由では「冷静に対策を進め、不安やプレッシャーに振り回されなかった」が25.4%で最多。「深夜に頼らず、日中でも集中して取り組めた(20.6%)」「学校やその他の活動とバランスを取り時間を確保(12.7%)」など、計画的に学習を進めている声が挙がった。
試験前の追い込みニーズが一定数ある一方で、共通テスト直前の徹夜が体調やメンタル面に悪影響を及ぼし、必ずしも効果的な学習法ではないことが浮き彫りになった。近年、受験勉強の効率化が求められる中、計画的な学習習慣と無理なく知識を積み重ね、最大限の実力を発揮できる環境を整えることが、ますます重要になるとしている。