れいわ新選組の山本太郎代表(48)、1日付で共同代表に就任した櫛渕万里(55)、大石晃子(45)両衆院議員が5日、国会内で新体制になってから初の会見を開いた。毎年、年末年始にかけNPO法人の炊き出しボランティアを手伝い、生活相談なども行う山本氏は、先日の年越し風景で見た〝異変〟を語った。
山本代表は「東京で言うなら住居喪失者、家がない状況にある人たちをビジネスホテルなどで保護するということがこれまであったが、今年はできていなかった」と明かした。理由について「公的な支援がほぼない状況の中で越年ということをやらなきゃいけない状況で、一番の障害になったことは旅行支援ですよ。GOTO的なことで安く泊まれるんだということをしちゃったばっかりに、ホテルは全部埋まっているし、値段も上がっちゃっている」と、政府の全国旅行支援による影響だと説明した。
続けて「今夜困っています、という人たちに案内する場所が無料低額宿泊所の相部屋になったり、民間団体がネカフェ(ネットカフェ)代を自分たちが出すという形。数年続けている悲惨な状況の中で、民間が対応し続けてみんなもう疲弊しちゃっているんですよ。本当は政治がやるべきなのに、どうして政治がやらないのっていうことなんですけど、やらないから民間がやるしかない」と訴えた。
ネットカフェを追い出され、携帯電話を持たない人の保護に苦心したという山本氏は「民間の心ある方々が本当に気持ちでやって下さっていて、ご寄付いただける方もいらっしゃって、いろんなものを駆使していきながらやってきた。何とか細いけれども、公的支援が越年に関してはあったからなんとか回せてたけども、そこさえも厳しい状態になったっていうのが年末から今年というところの風景だったかなと思う」と切に語った。