寝相に表れる深層心理 「胎児型」「ミイラ型」「兵隊型」など、あなたのタイプは?専門家が解説

深月 ユリア 深月 ユリア
画像はイメージです(S.tomi(エストミ)/stock.adobe.com)
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 年末年始の休みから仕事始めの時期となり、寝不足の目をこすりながら出勤する人も少なくないだろう。睡眠といえば、就寝中の格好は十人十色だが、それぞれの「寝相」には個々の深層心理が表れるという説もあるという。ジャーナリストの深月ユリア氏が米国の精神分析医による著書から複数のタイプを参考にした上で、専門家に見解を聞いた。

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 人の寝相には深層心理が表れるという。アメリカの精神分析医、サミュエル・ダンケル氏の著書「スリープ・ポジション」によると、人の寝相と深層心理の相関関係には36種類もの型があるという。最も多いのは横向きの寝方で半数近くを占め、次に仰向け、うつ伏せだという。その代表的なものをご紹介する。

 【胎児型】横を向いて何かを抱え込むようにして寝る寝相は「何かに頼りたい」「自分の殻に閉じこもりたい」という依存型の性格の表れだという。

 【半胎児型】軽く膝を曲げて横を向く寝相は、寝返りも打ちやすい、一番リラックスしやすい寝姿勢だといわれる。この寝相の人は良識的で社会に順応が出来て、メンタルも安定している人が多いという。

 【丸太型】横向きに寝ながら手足をピンと丸太の棒のように伸ばした寝相をする人は、自分に厳しくも周囲には社交的で信頼を得やすい人が多いという。

 【ミイラ型】横向きに寝ながら両腕をミイラのようにダラリと前方にたらしている寝相をする人は、のんびりとしつつも、他人への懐疑心と自分自身の意思が強い人が多いという。

 【足クロス型】横を向きながらに膝を離し、くるぶしをクロスさせる寝相をする人はストレスを抱えた傾向があるという。

 【仰向け『大の字』型】男性に多い「大の字」型の寝相をする人は自信家で目立ちたがり、自己主張が強く、そして支配欲の表れでもあるそうだ。俳優やエンターテイナーにも多い寝相だという。

 【兵隊型】仰向けで両手を真っ直ぐに腰の位置につける「兵隊」のような寝相は、真面目で精神力が強く、規律正しい人が多いという。また、いびきをかく傾向もあるという。

 【うつ伏せ型】「一人でベッドを独占したい支配欲」の表れだという。仕事もプライベートも自分中心に進めないと気がすまない半面、細かいことが気になり他人のミスを許せない側面もあるという。その為、対人関係でストレスを抱えていることもあるという。

 【スフィンクス型】膝をついて上半身を屈伸させて寝るスタイル。遊び盛りの子供に多く、「眠るのが嫌で早く起きて遊びたい」という心理の表れだという。

 【頭まですっぽり型】頭まで布団をすっぽりかぶって寝る人は繊細で洞察力が優れ、行動は慎重派の人が多いという。

 漫画「サイコドクター」のモデルにもなった都内にある「麻布メンタルクリニック」の臨床心理士・公認心理師の黒岩貴氏によると、「心の状態は姿勢に表われることが分かっています。うれしい事があったり、大らかな人は上を向いたりします。寝るときは仰向けで大の字であったりします。寂しい時やネガティブな時は下を向く傾向があります。寝る時に、布団を抱きながらやうつ伏せであったりします」

 「健康状態的には、呼吸器疾患のある方はうつ伏せで気道を確保します。喘息の方が前屈みになり気道を確保することからも理解できます。仰向けは、いびきをかきやすく、呼吸が苦しくなります。金縛りにもなりやすく、横向きやうつ伏せになる方が多いです。寝返りの回数が少ないと腰痛になります。寝返りの回数を増やすことが奨励されます。これらのことが研究から明らかになっています。自分に合った寝相がよいと思います」

 いかがだろうか。近くで寝ている家族や恋人の寝相にも深層心理や心身の状態が表れているかもしれない。

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