ジェットコースターに乗っても上品さを保とうとする気品あふれる女性の顛末を描いた作品や、「何も付けずにお召し上がりください」という言葉をきっかけに客とにらみ合いに発展する料理人の作品など、予想を裏切るギャグがみなぎりヒロ・コトブキさんの作品。この笑いが向かう先とは──!?
独特のシチュエーションや予想を裏切るオチに、ジワジワと中毒者が増え続ける、ヒロ・コトブキさん(@kotobuki_hiroju)の作品。前回、本ニュースサイトに登場以来、徐々に変化を続け、常識はずれの5コマ漫画から数ページ展開の作品を量産するようになり、ますますSNSで話題を集めている。
そこで今回は、進化を続けるヒロ・コトブキさんに改めてインタビュー! 作品に対する向き合い方の変化や、今後の目標などについて話を聞いた。
「何もない描写」をふんだんに挟みたい
2021年から漫画を描き始めたヒロ・コトブキさんは、スタートから1年半で1400本の作品を発表。それを機に、5コマ作品から1ページ作品に変えていったと話す。
「ドカーン!バゴーン!という瞬間風速の高い笑いよりも、内側からじんわりくるものが好きなので、どうしても『.....』のコマや、『【男】ただ静かに天井を見つめている』みたいなコマ。『遠くではささやかにセミの音がしていた……』みたいな終わり方にしたくなると、4つのコマでは限界がありました。そういう『何もない描写』をふんだんに挟めるのが楽しかったので、3年目からは4ページ、8ページ、16ページと進んで、今ココな感じです」
作品のボリュームが変化したように、ヒロ・コトブキさんが主戦場とするSNSとの付き合い方にもポリシーを持つようになったという。
「描く時の心の健やかに保とうと、SNSではいくつか自分にとってストレスになりそうなモノをやめたり減らしたりしました。社会性を含むものに、気をもみすぎたり心が引っ張られすぎたりする性格なので、気の向いた時に気の向いた量だけにするようにしています」
現在、ヒロ・コトブキさんのエックスのフォロワーは約1万4千人。「届けたいものを届けたい角度から届けたい温度で届けられるようになってきたように感じます……。なんかUberの話みたいになっちゃった」と語り、今後はものづくり一本で生計を立てることをひとつの目標にしていると話す。これからも変わることなく、独自の笑いを追求してほしい。
<ヒロ・コトブキさんInformation>
■エックス /
https://x.com/kotobuki_hiroju