元大阪市長で弁護士の橋下徹氏が28日、自身のX(旧ツイッター)を更新。この日行われた衆院補選の開票速報を受け、日本維新の会に対して「今回の補選は事実上の野党間予備選挙。次の衆議院総選挙において東京15区に維新は擁立してはならない。擁立すればそれは日本のことを考えない単なる保身」と厳しい言葉を投げかけた。
橋下氏は24日のXで「維新・藤田幹事長『立憲共産党がいいのかということを問いかけたい』衆院東京15区補選『勝機がある』」と題したネット記事を引用。「今回の補選は事実上の野党間予備選。敗北した側は次回の衆議院総選挙では候補者を立ててはならない。特に議論して多数決で決まったことに従う維新スピリッツでは。」と、“負けた方が手を引く”というスタイルを提示しており、その考えを改めて強調した形となった。
維新の馬場伸幸代表は東京15区の応援演説で「立憲には投票しないで」と挑発するなど、立憲民主党との対決姿勢を鮮明にさせていた。この日は維新の藤田幹事長が選挙結果を受けて「立憲との実力差を認識」と発言したネット記事を引用して発言。「維新と立憲は選挙協力をしてはならない。有権者が冷める。選挙協力ではなく、候補者が重なっている選挙区においては総選挙前に潰し合う野党間予備選だ。候補者を乱立させて比例票だけを狙うのは万年野党への道。与野党一騎打ちの構図にして小選挙区勝利を狙うのが真の政権奪取への道」と持論を述べていた。