角材が少しずつカステラに変化してゆく様を表現した木彫り作品がSNS上で大きな注目を集めている。
「#こういうの好きだよって人RT
木の角材がスーーっと分離して、カステラになっていく様子を表現してみました。
#木彫り」
とこの作品を紹介したのはこれまでにも数多くの木彫り作品を手掛けるキボリノコンノ(@kibori_no_konno)さん。
角材がカステラになるなんてことは現実にはあり得ないのだが、この作品を見ているとそれがなんとも自信がなくなってくる。
人間の常識をもゆるがすほどに精巧すぎるキボリノコンノさんの作品に対し、SNSユーザー達からは、「角材からペローンと切り離されてるところが好きかもです😄」「木と木の間隔、この木の変化の仕方がまるで料理番組の差し替えの様でキレイ、全てが好き」といった称賛の声、「夜なのに…カステラが食べたくなりました」、「カステラは木からできてたのかぁ」といった困惑の声が上がっている。
キボリノコンノさんにお話を聞いた。
橋本きのこ(以下橋本):過去のものも含め、投稿を見させていただきましたが、本当に木からできているのかと驚くものばかりでした。今回は何故カステラを題材にしようと考えたのでしょうか?
キボリノコンノ:細長い角材を見た時に、ちょうど切られる前のカステラのように見えてきました。もしも木がカステラになろうとしたらどんな風に変化していくのだろうと想像して、「カステラになりたい木の気持ち」を表現しました。
橋本:着眼点が凄いですね。その結果とてもこの作品が出来上がったわけですが、苦労したことはありましたか?
キボリノコンノ:1番左側の角材がスーっと分離していくところを、柔らかく生きているかのように彫刻するのが難しかったです。カステラの気泡のひとつひとつまで彫刻し、彩色してカステラになっていく瞬間がとても楽しかったです。
橋本:これまでも沢山の素敵な木彫り作品を投稿されていますが、今回の反響を受けてどう思われましたか?
キボリノコンノ:「木ってこんなに柔らかいんですか?」とコメントをいただくこともあり、みなさんの反応を楽しませていただいてます。カステラの作品では、木が本物のカステラのように変化していく表現や、木とは思えない柔らかそうな表現などができ、私自身特に気に入ってますので、たくさんの方に楽しんでいただけてとても嬉しいです!
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繊細かつ大胆なインスピレーションを作品に反映し、我々を驚かせ、楽しませてくれるキボリノコンノさん。Twitter上では新旧の作品や展示会情報が随時発信されているので、今後の活動にも注目していきたい。
キボリノコンノさん関連情報
Twitterアカウント:https://twitter.com/kibori_no_konno