SNSで発信されるコンテンツの中で、特に多くの反響が得られることで知られる4コマ漫画。ギャグ路線の作品が大半を占めるなかで、ちょっとダークで、不思議な笑いを描くことで知られる漫画家のこざさん(@koza_manga)の漫画が評判となっている。
商業媒体での連載をめざすため、今年4月に上京してきたばかりだというござさんは、7月以降は毎日1本ずつ、Twitterであらゆる笑いを散りばめた4コマ作品を発信している。今回はそんなこざさんに創作における工夫や目標を聞いた。
日常生活で感じたすべてが作品の糧になる
商業媒体では見かけられない際どいシモネタ系やブラックユーモア、さらには奇想天外な世界観を持ち込むなど、多彩な作風で知られるこざさん。そうした発想のヒントになっているのは、「日常生活で感じたすべてのこと」だと言い切る。
「生活している中で感じたイライラやクスっとした経験などはメモに取るようにしています。あとから読み返すと、自然と発想が飛躍して4コマのネタになることも多いですね。あと、大阪出身なので、あらゆる種類の笑いを見て育ったことも影響しているように感じます。あえて、名前をあげると、かまいたちさんが好きですね」。
これまでに配信された作品を読むと、絵のタッチや雰囲気などはさまざま。作品ごとのオチや笑いの質に最も適した表現がとられ、「本当に一人の作家だろうか」と思ってしまうほど。また、のほほんとした作品も中にはあるが、暴力や生命に関わるオチなども含まれており、よりコアなお笑いファンも楽しめる内容となっている。
「4コマというスタイルを採用したのは、SNSの表現に一番あっていると感じたからです。ですので、もっと多くの方に読んでいただき、さまざまな経験を積んだあとは、4コマ以外のストーリー漫画や笑い以外のジャンルにも挑戦してみたいと思っています」と、こざさん。多彩な表現で自在に作品を生み出すこざさんが、次にどんな漫画を描くのか、これからも見守っていきたい。
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