このコーヒー、実は「固体」です 液体の水面の揺らぎ、泡を木彫りで表現「本物にしか見えない」と話題

松田 和城 松田 和城
本物にしか見えない!木彫りの「注がれたコーヒー」(本人ツイッターより)
本物にしか見えない!木彫りの「注がれたコーヒー」(本人ツイッターより)

 カップに注がれるコーヒーを木彫りで再現した画像が「本物にしか見えない」「すごすぎる」と、ツイッター上で話題を呼んでいる。

 液体を固体で再現した衝撃の作品。コーヒーが流れ落ちる際に生じる水面のゆらぎ、泡などを忠実に表現している。ヒノキの角材を彫刻刀や電動ルーターで彫刻し、製作された。 

 投稿した、趣味で木彫り作品を製作しているキボリノコンノさん(@kibori_no_konno)によると、カップに注がれている液体の”動き”の表現に苦労したという。「どのような形に彫ればより液体に見えるのか、実際にコーヒーを注いで研究しました」。数種類の太さの注ぎ口から注ぐ実験を計50回ほど行った。着色にもこだわり、アクリル絵の具とツヤ出しのニスを使い、コーヒーが透き通って見えるようにした。完成まで12時間を要した〝大作〟。「1日かけて、集中して作りました」と振り返った。

 昨年9月から木彫りの製作を始めたキボリノコンノさんは社会人ながら、月に何個も新作をツイッターに公開している。高い更新頻度を保っている理由について、「みなさんに驚いてもらえること、楽しんでもらえることがモチベーションになっています」。同作を投稿した3日前にも、うなぎパイで知られる静岡県浜松市の菓子製造会社・春華堂の田舎みそまんを表現した「木彫りのみそ饅頭」を公開したばかり。親戚から品物が届き、そのおいしさから作ってみたくなったという。「1つ作品を作り終えたら、『次はどんな作品で驚いてもらおうかな』とアイデアを探し、思いついたらすぐに作るようにしています」と明かした。

 22日の投稿から翌日にはリツイート数は1万を超え、いいね数も5万7000以上と〝万バズ〟の大反響。キボリノコンノさんは、これまで製作してきた作品のアイデアや手法を集めた自信作だと胸を張る。「たくさんの方に驚いていただけてとてもうれしいです。この驚きを越えられるような作品をまた作っていきたいと思います」と意気込んだ。

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