オリックス・海田智行投手(35)が、TBS系「プロ野球戦力外通告2022」に出演。戦力外通告から現役引退を決断するまでの舞台裏を明かした。
海田はオリックス一筋11年、通算276試合に登板した左投手。19年には55試合に登板するなど、オリックス低迷期も投手陣を支えた。
私生活では5年前、5歳下の幸奈さん(30歳)と結婚。4歳の長男、今年4月には次男も誕生した。
幸奈さんは立教大を卒業し、大手商社の丸紅に就職。2年務め、海田との結婚を機に退社した。野球選手をサポートするため、専業主婦の道を選んだ理由について、幸奈さんは周囲からの反応について「いろいろ言われましたね。将来的なことをやっぱり、結構心配されることもあった。大丈夫?みたいな。それよりも人柄。野球選手だからっていうよりはこの人だから」と明かした。戦力外通告を受けた現実には「ついに来たかという感じですね」と心境を口にした。
海田はトライアウトで力投。「最後かもしれない」と語った幸奈さんの目からは再び涙があふれた。結局、海田のもとに他球団から選手としてのオファーはなし。届いたのは阪神打撃投手のオファーだった。
年俸は700万円という、プロ野球の裏方としては好条件に「いいじゃん?ダメ?裏方さんてどこも同じなの?」と幸奈さん。「700は多いと思うよ」と答えた海田だったが、複雑な表情を浮かべた。
打撃投手は過酷な職業。海田は「目先はおいしい話かもしれない。すごく献身するわけよ。球団とチームに対して。そこにやりがいを感じられるのか。そこが…。今まで打たれたくないボールを投げてきて。打ちやすいボールを投げて下さいというイメージが沸かない」と揺れる思いを口にした。
結局、阪神の打撃投手には断りを入れ、現役選手としても引退を決断。「何をやりたいのか。そこを明確にしないといけない」とうなずいた。