他界した人気歌手テリー 小児性愛者の教師からの拉致、性的虐待被害を歌詞で示唆していた

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画像はイメージです(AungMyo/stock.adobe.com)
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 闘病の末、19日に63歳で死去したザ・スペシャルズのボーカル、テリー・ホール氏の歌詞に幼少期に経験した小児性愛者の教師からの虐待を示唆したものがあった。テリーが自身のバンド、ファン・ボーイ・スリーの1983年の楽曲の歌詞などで、その恐怖に言及していたことが明らかになった。

 メール・オンラインは20日、『ウェル・ファンシー・ザット』という曲が、テリーが学校の教師に拉致されてフランスに連れて行かれ、性的ないたずらを受けたことを示唆するものだったと報じた。

 テリーはこう歌っている。「フランスへの旅行では、まあ、まさか、あんたは楽しい時間を過ごしたよな、セックスを犯罪に変えたんだ」

 テリーがその言葉の意味を世界に伝えたのは、それから何年も経ってからだった。虐待の悪夢を最初に明かしたのは2019年の『リチャード・へリングズ・レスター・スクエア・シアター・ポッドキャスト』に出演した際だった。

 「許すのも忘れるのもとても簡単だと思う。拉致された時のことを思い出すと、それが自分を侵食していくようなものだけど、それが小児性愛だと分かっていて、人生ではそういうことも起こってしまう」

 「僕に起こったことは不幸だったけど、それで人生を台無しにするわけにはいかない、そんなの良くない」

 テリーはまた、自分の経験に対処する唯一の方法は「非常に難しい」と感じながらも、『ウェル・ファンシー・ザット』でそれについて書くことであったと語っている。

 さらに2019年にスペクテーター誌でも「拉致されてフランスに連れて行かれ、4日間性的虐待を受けた。そして顔を殴られて道端に置きざりにされた」と話している。

 この経験により、テリーは生涯うつ病と闘うことになり、14歳で学校からドロップアウト。医師から精神安定剤を処方されてバリウム依存症となり、その後ジンで自己治療を始めた後、アルコール依存症となった。

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