国際政治学者の三浦瑠麗氏が15日、フジテレビ系「めざまし8」に出演し、防衛費増額の財源をめぐる増税の議論で反対意見が続出している岸田政権を鋭く批判した。
番組では14日の自民党税制小委員会で反対意見が多かったことに加え、その会合で示された法人税、復興特別所得税、たばこ税の3税で防衛費増額の財源を確保するというたたき台では「◯%の付加税」「税率を◯%引き下げるとともに課税期間を◯年間延長」「◯円/1本相当の引き上げ」など数字や期日が穴あきのままだったことを報道。
MCの俳優・谷原章介に「中身が具体的な説明がないまま予算規模の1兆円ということだけが先行しています。どう思いますか?」と意見を求められた三浦氏は「防衛費の中身の議論が足りないというのはおっしゃる通りなんですけど、問題はそこじゃなくて実はやり方なんですよ」と断言。
続けて「今、安倍官邸と違って岸田官邸っていうのは弱いわけです。つまり、党が強くて官邸が弱い。こういうのを最近では『官低党高』みたいなこと言ったりするわけですけど。そういう構図の中で、全く根回しができてないんで出してきたのは私はビックリしたんです。さぞかし根回しが進んでたんだろうっていったら、何もないからこういうふうに党の税調でなってるわけですね」と説明。
さらに「一番税として当てるべき今回の防衛費みたいなものに当てる政治力がない。しかも、こうやって調整せずに打ち出したもんだから、本来必要な増税っていう議論が『なぜ今だ』って話になって、これだけしっちゃかめっちゃかなんです」と厳しく話した。