11人組グローバルボーイズグループ・INIが12月14日にファーストアルバム「Awakening」を発売する。メンバーの佐野雄大(22)が、デビューから約1年間で気づいた自身の”覚醒”と活動2年目の抱負を語った。
―アルバムのコンセプトは「新たな自分を自覚した瞬間、輝く」。2021年11月のデビューから約1年間の活動で気づいた「新たな自分」は。
自分は他の人よりもいろいろなジャンルを表現できるのかなと気づいたので「振り幅」。かわいいとかかっこいいとか、大人な感じとかセクシーな感じとか、多ジャンルな自分の引き出しを少しずつ築き始めてるのかなと思います。今年の「KCON 2022 LA」(グループ初の有観客海外パフォーマンス)の時に自信を持ってパフォーマンスすることで、自分の殻を破った瞬間が見られて、自分の未知のかっこよさに出会えることに気づきました。 それ(自信)が今まで自分に足りてなくて、今年の1年で少し獲得できたものだったのかなと思います。
―自信はどう身につけた。
本当に気持ちの問題。自分が世界一かっこいいと思ってパフォーマンスして、他は今までと特に変わったことはしていなかったです。気持ちひとつで見せ方って全然変わるんだと感じたのは大きな発見だったと思います。やっぱり最後は自分のことをどれだけ信じられるかっていうところにもあると思っていて。それは私生活や練習の自分を見てフィードバックした時に、初めて自分がかっこいいと思えた時に自信につながるのかなとか、そういう積み重ねなのかなと思いました。(これまでの)シングルを重ねて自分が獲得したものを今回のアルバムの「Awakening」 で集大成として少しは見せられたんじゃないかと思います。
―「振り幅」がある表現をする時、気持ちをどう切り替える。
自分の中で自分をリセットする、モードチェンジみたいな感覚でやってます。昔から自分の中に何人か自分がいるような感じがして、僕、すごく気分屋なんですよ。でも、それが武器かなとこの1年で気づきました。
―デビュー1年目の昨年は「第63回日本レコード大賞」新人賞を受賞。また、1stシングルから3rdシングルまで3作連続初週売上50万枚超えを達成した。グループとして次の目標は。
今年は出られなかったんですけど、紅白(NHK紅白歌合戦)に出させていただきたいなと思いました。(事務所の)先輩のJO1さんが今年出るのでそれを間近で見て素晴らしいなと思ったし、同時にかっこいいなとリスペクトの目で見ていたので、自分たちもいつかその舞台に立てるふさわしいグループになれたらいいなとメンバーでも話しています。いつか出られるように頑張りたいなと思ってます。
―世界的なグラミー賞は。
とりたいとは思いますが、まずは日本でしっかりと名を広めてからなのかなと。しっかりと基盤から、少しずつ大きくなっていきたい。今年はすごく勢いづけてもらったので、来年は失速することなく、もっと加速してよりたくさんの人にINIを知ってもらえたらうれしいです。
―個人としての目標は。
1人の人間としてしっかりしたい。プライベートでも自分1人だとできないことが結構あるんです。例えば、アースコードを電子レンジにつなぐとか、スピーカーとアンプをつなげるとか、すごく苦手です。メンバーの髙塚大夢(ひろむ)は全部できるので、夜中に電話してつなげてもらったり分からないことを聞いたりするんですけど、なるべく自分一人でできることは自分でしようと、自立しないといけないなと思っています。
仕事の面としては、どうしても自分一人で爆発的なひきつけられる魅力がないのでひとりでもちゃんと会場を沸かせられるくらい魅了できるアーティストになりたいなと思います。個々のレベルアップをちゃんと突き詰めていきたいと思っていて、結果的にそれがグループのためにもなりますし。
―レベルアップに向け取り組んでいることは。
僕は体づくりから始めています。パフォーマンスをしていてどうしてもブレちゃうとか、みんなができてる動きができないとか、シルエットがなんかカッコつかないことがあるので、ちょっとずつですけど直してきれいに見えるようにしたいです。根本的なことから始めたいと思って。
体づくりは今年の初めからやってたんですけど、最初の方にヒートアップしすぎました。ジムも週3くらいでちゃんと通ってたんです。でも、4〜5月くらいにだんだん不定期になってきて、維持で手いっぱいになったこともあったので、計画的じゃないなと。メンバーの後藤威尊(たける)くんが今年1年で体作りがすごくうまくいって、計画性がなかった僕の体作りと計画性があった威尊の体作りとで大きな差が出たので、いろいろ聞いて計画的にやっていこうかなと。もう始めているので今回(17日開幕のアリーナツアー)はすごく期待してもらっていいと思います。