メンズアイドルと2.5次元俳優を両立 それぞれで「異彩を放つ」VOYZ BOY・石橋弘毅インタビュー

大原 絵理香 大原 絵理香

 24名の次世代ボーイズグループ・VOYZ BOYに所属するメンズアイドルとして活動する石橋弘毅。彼は、大人気ゲーム「刀剣乱舞ONLINE」を原案としたミュージカル『刀剣乱舞』の日向正宗役などで、2.5次元俳優としても活躍している。

 メンズアイドルと2.5次元俳優の両立について。双方の共通点や異なる点、大人数のなかでの自分の見せ方についてなど、話を伺いました。

ーーまずは、自己紹介をお願いいたします。

石橋弘毅(以下、石橋):VOYZ BOYの石橋弘毅です。先日23歳になりました。みんなからは「ばしこ」って呼ばれています。好きな食べ物は数の子です!

ーーVOYZ BOYに入ったきっかけは?

石橋:高校3年生のときに今後の進路を考えたとき、勉強が本当に苦手だったので、自分のできることって肉体労働しかないんじゃないかなと思いました。

そのなかで自分にできることを考えたときに、おこがましいかもしれませんが、自分に唯一もっているものって顔かなと。実際にスカウトもされるから需要もあるんじゃないかと思ってはいたので、この顔が仕事に繋がるんだったらすごくありがたいことなので、その道も考えてみようと思いました。

教師になりたかったこともあるし、ツアーガイドになりたかったこともあるんですが、それは人が喜んでくれてるのを見るのが好きだから。だから、いまの仕事は、喜んでくれるファンの方がたくさんいてくれて、すごくたのしいです。

ーーでは、2.5次元俳優としての代表作である、ミュージカル『刀剣乱舞』で日向正宗役を演じることになったきっかけをお聞かせください。

石橋:ミュージカル『刀剣乱舞』のことはもちろん知っていて、絶対出たいと思ってオーディションを受けに行きました。黒執事を読んでいたので、ゲーム「刀剣乱舞ONLINE」で枢やな先生がキャラクターデザインを担当された、日向正宗役を演じられると決まったときはうれしかったです。また、日向正宗のキャラクターボイスは昔番組でご一緒してとてもお世話になった梶裕貴さんだということもあり、すごくご縁があるなと。そこもすごくうれしかったです。

ーーアイドルと2.5次元俳優との両立はいかがですか。

石橋:両立はやっぱり大変ですし、VOYZ BOYのライブに出られないことも続いて、メンバーに対しては申しわけない気持ちもありました。でも、VOYZ BOYでは元々教育係みたいな立ち位置だったのですが、ひさしぶりに戻ったとき、僕がいなくてもみんな立派に成長していて。杞憂だったみたいです(笑)。

僕って実はVOYZ BOYでは長くメインメンバーというわけではなく、選抜に選ばれずMVとかライブとかにも出ていなかったんです。でも、ミュージカル『刀剣乱舞』に出演してから、自分自身表現の幅もすごく広がりましたし、いろんな方に見ていただける機会も増えて、それがVOYZ BOYにもVOYZ BOYの石橋弘毅にも還元されていることがうれしいですね。

ーー両立をするなかで見つけた、アイドルと2.5次元ミュージカルにおいての共通点や異なる点はありますか。

石橋:共通点としては、やっぱりみんな表に立つときの自分を持っていて、その見せ方にすごくこだわりがあると思います。

一方異なる点としては、VOYZ BOYって全員スカウトからはじまっているので、みんなで力を合わせてひとつのことを成し遂げるためにその成長過程もファンの方に見守ってもらっているのですが、2.5次元ミュージカルはキャストもスタッフもプロの集団なので、その中で自分がどれだけのパフォーマンスをして、パフォーマンスで舞台にどれだけ貢献できるのか。

言い方が正しいかは分かりませんが、VOYZ BOYは、会社に新卒で入った同期。2.5次元ミュージカルは、それぞれがプロフェッショナルとして活動する個人の集団、のようなイメージを僕は持っています。

ーー「みんな表に立つときの自分を持っていて、そこの見せ方にすごくこだわりがある」というお話がありましたが、2.5次元俳優として意識していること、また、VOYZ BOYの石橋弘毅をご自分でどのように考え、どのように演じているのでしょうか。

石橋:2.5次元ミュージカルでは原作のあるキャラクターを演じるので、キャラクターの設定を元にして自分なりの役作りをします。例えば、大勢のなかではすごく元気だけど、特定の集団のなかに入ると、元気さよりも大人な感じを出す、みたいなことを意識しています。

VOYZ BOYの石橋弘毅においても近いかもしれませんが、まだVOYZ BOYがPINKとYELLOWに分かれる前のときは、元気な子がいなかったので、めちゃくちゃ元気なキャラを……もちろん素ではありますが、積極的に見せている、みたいな側面があったと思います。でも、チームが分かれて、伊月大和や桜井一っていう元気キャラが入ってきたときに、自分に求められているのは、グループとリーダーを支える立ち回りなんだな、と。でも、それがYELLOWも含めたVOYZ BOYの石橋弘毅となると、やっぱり元気なキャラの方が求められているでしょうし……。

なので、役を演じる時も石橋弘毅も、周りの状況によってギャップを出すことを意識しているかもしれません。

ーーでは、その意識のもと、VOYZ BOYは24名のグループ、2.5次元ミュージカルでは時に25人以上が舞台に並ぶことがあると思います。人数が多いなかで自分をアピールするために心がけていることがあれば教えてください。

石橋:異彩を放つ、ってこの業界では当たり前のことかもしれませんが、そこをすごく心がけています。自分にしかできないパフォーマンスをしたいといつも思っていますし、自分に似てる顔や声がいるのは絶対に嫌なんです。

実は、芸能界をはじめるまで自分の声ってすごくコンプレックスだったんですが、いまは声を褒めてもらえることが増えて、この声は自分の強みだと思えるようになりました。なので、最近は声優のお仕事も積極的にしてみたいと思っています。

ーー声優の石橋弘毅としても拝見できること、たのしみにしています。では、最後に一言お願いいたします。

石橋:12月23日豊洲PITで行われるライブ「VOYZ BOY AWARD 2022」ですが、VOYZ BOYとして一番大きい会場での挑戦です。キャラクターを演じている時とは違った僕の一面もお見せできるとおもうので、ぜひ遊びに来ていただけるとうれしいです。

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