人間の体には、1日にコップ8杯の水を摂取することは多すぎるという。保健指導の中でも勧められている「1日8杯の水」という常識について、新たな研究でその量が大多数の人々にとって過剰摂取であることが示唆されたと、欧州などで話題になっている。
国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所の山田陽介氏は、その水の量は科学的な根拠が全くないと指摘している。研究者のほとんどがその推奨が何に基づいたものなのかを知らないと続けた。
そして、その量は食事に含まれている水分を見積もっていないそうで、「パン、ベーコン、卵を食べている場合水分はそれほど摂取していることにはなりません。しかし肉、野菜、魚、パスタ、米を食べている場合、食事から必要な水分の50%を摂取していることになります」と山田氏は説明していた。