参政党が100%出資の株式会社設立 政治活動をしながらビジネスチャンス得られるオンラインサロン運営

杉田 康人 杉田 康人
「エドワークス」の設立を発表する参政党の神谷宗幣事務局長(左)、CEOセオ氏
「エドワークス」の設立を発表する参政党の神谷宗幣事務局長(左)、CEOセオ氏

 参政党はこのほど、都内で会見を開き、党が100%出資する株式会社「エドワークス」(本社・東京都港区)の設立を発表した。エドワークスは「現代版ビジネス寺子屋」と称したオンラインサロンを運営。党員が政治活動をしながらビジネスチャンスが得られる事業展開を行うとした。代表取締役社長兼CEOには、参政党のアドバイザーを務める起業家のCEOセオ氏(44)が就任。会見には党事務局長の神谷宗幣参院議員(45)とCEOセオ氏が出席した。

 国政政党が、企業をつくることはめずらしい。神谷氏は「党員が10万人おり、経営者も多くいる。政治で選挙をやるだけでなく、いろんな社会活動をしたいという要望が上がってきている。食や教育をテーマにした企業活動や社会活動。それを党の中で全部組織化するわけでなく、外に党が出資して会社をつくり、株式会社として営利も考えながら、党員同士で協力して活動していただこうと」と、会社設立の経緯を説明した。

 神谷氏は、地方議員に兼業を勧めるなど経営センスを求めているとし「世の中のニーズに応え、顧客に喜ばれるサービスを提供して対価をいただくことを経験していない公務員や議員だけが政治に関わると国家経営を間違える」との持論を持つ。

 「経営活動や事業活動をすることによって、法律や税金とか、当然政治の壁にぶち当たる。活動を通じて『ここがおかしい』とか、『ここをもう少し改善するべきだ』とかいったことを参政党が二人三脚でやっていけるようなそういう体制をつくっていきたい」と、政治活動に反映していくとした。

 ホリエモンこと堀江貴文氏(50)と音楽デュオ「ホリエモン&CEOセオ」を組んでいたことでも知られるCEOセオ氏は「政治だけでは解決するのが難しい課題を、資本主義のフレームワークを生かし、日本を良くするための経済活動をする。思想が同じ仲間と仕事ができたら、可能性がより広がる」とし、党員だけでなく同じ思想を持った企業やパートナーと協業する場を創りたいと語った。オンラインサロンは開始当初のみ参政党員のみ参加可能だが、党員以外にも登録メンバーを拡大していきたいという。

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