社員をネギで「ねぎらう」アイデア社長 インスタ映えグルメ手当、オフィスに小説マンガ5000冊も

 11月23日の勤労感謝の日にあわせ、兵庫県内の工場設備商社「吉岡興業株式会社」で22日、社長が社員にネギを贈り「ネギらう」イベントが行われた。

 吉岡洋明社長が、手書きの感謝コメントを付けたネギを従業員30名に贈呈。「補助金(手続き)ありがとう」「ひざがよくなりますように」などそれぞれをねぎらった。コロナ禍で、売り上げが激減した主力事業にかわり全社をあげて別事業に注力してきたといい、「慣れないことをするのは大変」と社員の苦労を思いやった。

 アイデアマンの吉岡社長は、従業員が楽しめるさまざまな企画を行ってきた。今年7月には神戸のグルメを紹介するインスタグラムのアカウント(@kobe__minato_navi)を始動。従業員が食べに行った〝インスタ映え〟な料理の写真を掲載している。SNS担当者に限らず、全従業員から写真を募集。飲食費用は1回2000円まで会社が太っ腹に負担する。

 10月には「シュッとし手当」を導入。関西でスタイリッシュな体形を意味する「シュッとして」と「手当」をかけたネーミングで、ランニングシューズや健康器具の購入など運動のためにかかる費用を2000円まで負担した。従業員からも好評で「ほとんどみんな」が制度を利用したという。

 オフィスの壁一面には社長が集めた約5000冊の小説やマンガ、実用書が並ぶ。従業員は自由に手に取り、借りて帰ることもできる。読書家の吉岡社長は自らがストーリーを考え、社員がイラストを描くオリジナル絵本も制作中。「ネットフリックス社から映像化の話が来たら7億円で売ろうと思ってる(笑)。会社の仕事としてやっているので、印税が会社に一生入ってくることになる」と野望を語っていた。

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