脳科学者の茂木健一郎氏が27日、ユーチューブに「ゆたぼんやゆたぼんパパの炎上に対する『前提』がそもそも異なる件」と出して動画投稿した。
茂木氏は26日投稿の動画で、少年革命家を名乗り、学校に登校せずに日本一周の旅に出ているユーチューバー・ゆたぼん(13)への批判に対する見解を述べた。ゆたぼんが広島市の原爆ドームを訪れた際に「1945年8月6日にアメリカが日本の広島県と長崎県に原爆を落としたんですね」と語ったことに対し、あげ足取りのような批判があると指摘し「ネット民が、学校行った方が良いじゃねえかとか、義務教育いってないからそうなるんだとか」「ネット民の方が陳腐」と語っていた。
「中学入試の学力ごときが頭の良さだと言ってる低レベルの方々を生み出した義務教育。我々も反省しなければいけない」と皮肉っていた。
27日の動画では、「中学入試ごときの知識スキルが学力だと思ってるの、ほんと笑っちゃう」とリピートした後に、「プチ炎上というか、ゆたぼん擁護したからいろんなかたがご意見言ってきた。全部、ぼくにとって違和感がある。なぜかというと前提が違うから」と述べた。
茂木氏は、ゆたぼんと家族に、有名になる前に何度か会ったことがあると、関係を説明した。
批判側からは「学校行かなくて、責任取れるのか」との意見があったとしたうえで、「ご家庭のご事情とか教育方針がある。なんで人様のご家庭のことに他人が口出さなくちゃいけないんですか。それぞれのご家庭がよかれと思ってお子さんを育てている。こっちから勝手にアドバイス持って押しかけていくって、余計なお世話」と指摘した。
茂木氏は、ゆたぼんのユーチューブ活動は親がやらせているとの批判まであるとしたうえで、「なんでそんな他のご家庭の事情が分かるんですか?ユーチューブは生活のごく一部ですよ。ネットで見える他のご家庭の様子を見ただけで、なんで家庭のことが分かると思うんだろう?ネット民の頭の単純な構造に凄く不思議でしかなくて」と語った。