公衆電話の必要性に関する議論がSNS上で盛り上がりを見せている。
きっかけになったのは陽介さん(@052ysk)の
「持ち歩けない。音楽も聴けん、YouTubeも映らん、ネットも繋がらん、LINEもSNSもできん。電話しかできん。なのにこのサイズって。何が入っとるんキミ。」
という投稿。
近年はパソコンをインターネット接続できるディジタル公衆電話も登場しているが、使う機会は限定されそうだ。陽介さんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「俺が上司から叱られてる時みたいで悲しい」
「逆にお金を入れれば、どんなに携帯回線が混んでようが、一発で相手と繋がる優れ物?」
「確かに今となっては稀少な存在だけど、お金が無くても救急車両を呼べる。災害時は断線してない限りは電話が繋がる。
無くて困る事があっても、有って困る事は少ないバイプレイヤー的存在だね。」
「思い切って硬貨と磁気カードでの支払い機能をばっさり切って、PayPayで支払えるようにしたら大幅に軽量化できそう。」
など賛否さまざまな声が寄せられている。
陽介さんにお話を聞いた。
中将タカノリ(以下「中将」):陽介さんは公衆電話を利用されていた世代でしょうか?
陽介:公衆電話を利用していた世代です。現在41歳です。
中将:現在の公衆電話の価値や立ち位置についてご意見をお聞かせください。
陽介:携帯電話が繋がらない、使えないなどの緊急時に使えるといえば使えるのでしょうが、これからの若い世代の子はこのような硬貨を入れてプッシュする電話の使い方を知らないというケースも増えてくると思います。やはり消えゆく存在かなと思います。
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総務省の調査によると2019年度末の公衆電話の設置台数は15万1313台と、最盛期だった1993年にくらべ83.8%も減少。月に1台あたり3171円の営業赤字が発生しており、その総額は年間約60億円。補填分が携帯電話の利用料金に上乗せされているということだ。読者のみなさんは公衆電話の今後についてどのように考えるだろうか。
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