米国のバイデン大統領が28日、ホワイトハウスで開かれた飢餓や栄養状態に関する会議で、8月に交通事故死した共和党のジャッキー・ワロースキ下院議員の名前を呼んで、探す仕草があり、米国だけでなく世界で話題になっている。
バイデン大統領は主催者に謝意を示した際、会議の予算付けに関与したワロースキ議員の名前を呼んで「どこにいる」「ここに来ると思ったが」と呼びかけた。 同議員が交通事故で死亡した際、バイデン氏はホワイトハウスから出た声明で「ショックを受け悲しんでいる」としていただけに、死亡したことを忘れていたとの見方がある。
ホワイトハウスのジャンピエール報道官は、ワロースキ議員がこの問題で多大な貢献をしたことから「最も大事だった。彼女のことが頭の中にあったのでは」と、釈明した。
米国史上最高齢の就任だったバイデン大統領は、今年11月20日に80歳となる。就任当初から健康問題に関心が寄せられており、今回の件で報道陣から大統領の精神的な健康状態を説明すべきとの声も上がった。