19歳のグレタさん「危機意識が欠けている」と政治家とメディア批判 11日にスウェーデン総選挙

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 スウェーデン出身の環境活動家グレタ・トゥンベリさん(19)は、政治家やメディアが危機の全体像を示そうとしなかったため、国民は目の前で起きている個別の問題にとらわれていると批判した。

 スウェーデンでは11日に総選挙を控えており、ウクライナ戦争と電力価格の高騰が有権者の大きな関心事になっている。

 映像によると、グレタさんは記者から「何が欠けているのか」と問われると、「危機意識が欠けている。環境危機を遠い未来の脅威と扱い、今ここにいる人々には何ら影響がないものとしているが、実際は今ここにいる人々に非常に大きな影響を与えている」と語った。

 さらに「今まで私たちは完全にほかのことに目を向けていた。それは権力にある人々やメディアなどが持つ力をその力を使おうとせず、私たちが今経験している危機の多くが非常に密接につながっていることを伝えようとしなかった。人々は実際には大きな全体像に注目するのではなく、目の前の出来事にしか目を向けられなかった」などと持論を述べた。

 グレタさんは、15歳だった2018年に地球温暖化の危機を訴え、「気候のための学校ストライキ」を行うなどの行動で世界から注目された。19年には、温室効果ガスが出ないヨットで大西洋横断を行い、ニューヨークでの国連気候行動サミットにも出席。同年、米誌タイムの選ぶ「今年の人」にもなった。

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