ニトリが9月上旬から販売している新商品「スマホ毛布」が、毛布に開けられた穴から両腕を出すことで、ぬくぬくしながらスマホを使用できることからネット上で「人をダメにする毛布」「めっちゃほしい」「画期的すぎる」などと話題となっている。
寒い時期、毛布をかぶったままスマホを触りたい。そんな願いを叶え、まるでこたつから出られなくような商品が誕生した。穴に腕を通しているため、寝落ちしても寝返りの際にはだけることもない。
広報担当者によると「寝ながらスマホを触りたいけれど、毛布がずれて肩周りが寒い」などの声から企画は昨年秋ごろから始まった。袖の付いた着物状の寝具「かいまき」から着想を得て、「住宅の気密性が高くなっている現代では、過度な厚みや袖が寝心地や使い勝手を邪魔してしまうと考え、もっと手軽に使えるものを開発しようと考えました」と説明した。穴の大きさ、位置、角度、フチの仕上げ、毛布そのもの大きさなど、さまざまな点で工夫を重ねたという。
商品名は「スマホ毛布」だが、読書やタブレット端末での視聴、サイドテーブルの飲み物に手を取ったりとさまざまな用途を想定。「他にはニトリLIVEでもご紹介していますが、ソファや在宅ワークでの活用、寝袋の足もとを開けて腹巻き状にして使ったりもできます」と明かした。
冬に向け、担当者は「お客さまへ認知していただくためにこちらからいろいろ仕掛けていくつもりでした」というが、販売開始初週から想定外の反響に驚いた。「SNSで『おなかの上に乗ってきたにゃんこをなでなでするのに最高じゃないか!』というツイートを見かけ、改めてお客さまの発想はすごいなと感じております」と舌を巻いた。〝お値段以上〟の用途は広がっていきそうだ。