歌舞伎町ドンキ発「ドンペンTシャツ」が大ブーム 「地雷系」から熱い支持

 鮮やかなブルーのむちむちボディーが目を引く、大手ディスカウントストア「ドン・キホーテ」の公式キャラクター「ドンペン」が8日に誕生日を迎えた。今年の春からSNS上で注目を集め人気急上昇中の「ドンペン」について、ブレークのきっかけと人気ぶりをドン・キホーテ運営元の株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスが明かした。

 「ドンペン」は1998年に生み出された、”南極生まれ東京育ち”のペンギンのキャラクター。青い体に赤いナイトキャップをかぶった姿は、ドン・キホーテの店頭POPなどにも登場する。今年の春ごろから、「ドンペン」が前面にプリントされたTシャツを着用する人が急増している。

 商品開発担当者によると、「月乗りドンペンTシャツ」(通称・ドンペンTシャツ)は2016年頃から販売されていた商品。今年4月頃から「ドンペンTシャツは売っていますか?」、「最寄りの店舗でも販売してほしい」などの問い合わせや要望が増えたという。発売当初は都内の一部店舗のみで販売していたが、取り扱い店舗を増やし「ここ数カ月で全国350店舗以上に拡大」した。

 ブレークのきっかけは、東京・歌舞伎町にある店舗で商品の配置を変更したことだった。「今年の2月に、新宿歌舞伎町店において、歌舞伎町らしい面白い取り組みができないかと、それまで異なる売り場で販売していたドンペングッズを、1階の人通りが多い売り場に集めてコーナー展開して販売を始めました。すると、人気に火が付いたようです」。

 担当者は「推測にはなりますが、新宿歌舞伎町で友人同士でドンペンTシャツを着用された方がSNSに画像や動画をされこともきっかけになったのではないかと思います」と続けた。ドンペンTシャツの購入者は「スマホやSNSに強いとされるZ世代の女性のお客さまが多い」といい、「その中でも特に『量産型』や『地雷系』といったファッションを好む方に多く支持をいただいているのではないかと思います」と説明した。

 ブームはTシャツだけにとどまらない。ドンペンの顔が大きくデザインされた「ドンペンタウンサンダル」(通称・ドンペンサンダル)は昨年5月の発売以来、累計6万足以上が売れるほどの人気商品。「『ドンペンの顔の形のサンダルがあったらかわいいのでは?』と、開発担当者同士で盛り上がったことが商品化のきっかけ」という遊び心満載のサンダルは、今年の夏も「さらに人気が加速」しているという。

 他にも、ドン・キホーテは光るドンペンのマスコットが中から現れるバスボールやぬいぐるみなど、多種多様なドンペングッズを展開している。8日からは、渋谷と新宿の一部店舗で、ドンペンの誕生日を記念した期間限定ショップをオープンし、銀色に輝くドンペンがあしらわれたTシャツなどの限定商品を販売する(20日まで)。

 「生誕祭」が行われるほど人気が高まっているドンペンだが、計画的にブレークを狙ったわけではなかった。同社ストアプロモーション本部・大石浩之本部長は「実は、計画的に商品数を増やしたということではございません。お客さまからドンペングッズをもっと作ってほしいというお声を多くいただいており、そのお声にお応えしてまいりました」と説明。「我々の想像以上の反響をいただいており、たいへんうれしく思っております!」と喜びをあらわにしていた。

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