一般社団法人おにぎり協会はこのほど、主要コンビニエンスストア4社を対象に実施した「おにぎり調査2025」の結果を公表した。
4社の通年人気ランキングで、「鮭」「昆布」など“味の想像ができる定番具材”が上位となる中、1位は4社すべてで前年に続いて「ツナマヨ」だった。4社のトップ商品の価格がいずれも上昇したものの、上位の顔ぶれは変わらない結果となった。
また、ローソンの通年ランキングにプレミアム商品が入り高付加価値帯も堅調。ローソン、ファミリーマート、ミニストップでは“大きい系”が伸長・好調だった。おにぎり1個に求められる役割が「軽食」から「一食の成立」へ広がり、商品設計の前提も変化。物価上昇を受け、これまでおにぎりを2個買っていた層が1つで満足できる大きいおにぎりをコスパを意識して購入していることも考えられる。
コメやノリをはじめとする原材料の高騰を受け、定番商品の値上がりが進む一方、消費者の懐事情にあわせて低価格帯おにぎりのメニューも増加した。ローソンでは、ノリを使わない低価格ラインの拡充に加え、だしを用いてノリがなくても先味や満足感を高めようと工夫しただしおにぎりシリーズを提供。ミニストップでは具材を混ぜ込んだ低価格帯の108円おにぎり(税抜き)シリーズが人気なことに加え、かみ応えのある大麦を混ぜ込み満足感を高める商品投入を継続している。ファミリーマートやセブン-イレブンもノリを使わず、ご飯に具材を混ぜ込むタイプの商品ラインアップを強化しており、これらが低価格帯として支持を集めている。
低価格帯の定番といえばツナマヨだったが、ツナマヨが中価格帯になった今、新しい低価格帯のおにぎりとしてノリを使わない混ぜ込みおにぎりが台頭。セブン-イレブンではランキング3位にノリなしの「わかめ御飯おむすび(三陸産わかめ使用)」(149.04円)が入った。
ローソンは食品ロス削減と物流効率化によるCO2削減を目指し、冷凍おにぎりの販売を全国47都道府県に拡大。これは結果的にコスト削減にもつながるため、低価格帯おにぎりの“文脈”にもつながる。ファミリーマートも今月から冷凍おむすびの販売を開始している。今後「常温・チルド」の強みを維持しながら、用途別に分化していく可能性が考えられるという。