ドナルド・トランプ前米大統領(76)とのディナーの高額参加費が話題となっている。政治活動委員会グレート・アメリカPACがトランプ氏所有のニュージャージー州にあるゴルフクラブの1つでキャンドルライト・ディナーを開催予定で、チケットは1人10万ドル(約1400万円)であるとフォーブ誌が伝えた。会場となるトランプ・ナショナル・ゴルフ・クラブ・ベッドミンスターでトランプ氏と食事をし、ツーショットを収めるチャンスもあるという。
一方売り上げは同委員会の「メイク・アメリカ・グレート・アゲイン、アゲイン!」キャンペーンの資金に回るそうで、更に追加料金でトランプ氏と1対1のゴルフセッションを楽しむオプションもあり、フライヤーには、「プレジデント、ドナルド・J.トランプとプライベートゴルフの希望も承っております」と記されている。食事やドリンクの内容については不明だが、トランプ氏はホワイトハウスでの行事でハンバーガーやフライドポテトなどファストフードを好んだことでも有名だ。
今回のイベントは2024年の大統領選出馬のキャンペーン費用及び、トランプ氏の裁判費用の捻出のためだとされている。20年の大統領選でジョー・バイデン米大統領に敗れたトランプ氏は今月始め、FBIからフロリダ州パームビーチにある自宅「マー・ア・ラゴ」を強制捜査され憤慨と恐怖を覚えていると伝えられていた。この捜査は、トランプ氏のホワイトハウスの記録に関する不正行為や21年1月に起きた連邦議事堂襲撃事件関与についての大規模捜査の一環だとされている。
ある関係者はNBCニュースにこう話す。「それまで出馬を考えていなかったとしても、今はそうですね。(FBIが)自分にこんな事ができることに怒りを覚えています。これを阻止する一つの方法はもう一度政府をコントロールすることですから」
今月8日、午前6時半に開始となった家宅捜索でFBIは核兵器関連文書を探していたと言われており、トップシークレットと記載された箱などを押収。トランプ氏はこの捜査について「反アメリカ的、不当で不必要なもの」と非難し、文書の返還を求めている。
また政府各機関には、FBI本部に向けた爆弾使用や武装反乱、全面戦争などをほのめかしたトランプ氏支持者からの脅迫が押し寄せているという。