俳優のブラッド・ピット及び自身が創設した慈善団体メイク・イット・ライト・ファンデーションと、ニューオリンズの被災者住宅所有者との間で2050万ドル(約28億円)の示談が成立した。
新作映画「ブレット・トレイン」の日本公開を9月1日に控えるブラッドは2005年の大型ハリケーン「カトリーナ」被害を受け、低価格帯の復興住宅を供給することを目的として07年に団体を設立。ところが、低価であるものの雨漏りや腐敗といった「欠陥があり不適切に建設された住宅」を販売したとして、18年に集団訴訟を起こされていた。その4年後となる今、ようやく示談が成立。さらに非営利団体グローバル・グリーンと協力し、欠陥を直してゆくという。
ブラッドは、Usウィークリーにこう語っている。「住人たちに重要なサポートを提供したいというグローバル・グリーンの意思に非常に感謝している。僕達はカトリーナの後、早期にコラボレーションをしていたし、グローバル・グリーンがこれらの住宅や、他の助けを必要としている人々が直面する挑戦に向けて継続的に援助してくれることはとても幸運だ」「この合意により、この誇り高きコミュニティを未来に向けて強化するため、ほかの機会へ向けて皆が前進できることを願っている」
ブラッドは以前、自身は住宅建設には関わっていないと主張。同訴訟から自身の名前を削除するよう申し立てていたほか、自腹で数億円相当を寄付し、欠陥を直しているとも報道されていた。
ブラッドはデザイナーのウィリアム・マクダナーと共にハリケーン・カトリーナが同地を襲った後、同団体を設立していた。