米ベテラン俳優のケヴィン・スペイシー(63)が、性的暴行を受けたと訴えている男性の1人から精神的被害を受けたとして、巨額の損害賠償を求められているという。
3人の男性に対する性的暴行容疑5件で来年裁判を受けるケヴィン。その暴行はロンドン中心部にあるオールド・ヴィック劇場のアーティスティック・ディレクターを務めていた17年前に起こったとされている。
デイリー・テレグラフ紙は9日、被害者男性の1人が一連の性的暴行により深刻なダメージを負ったとして民事訴訟を起こしたことを伝えている。
「その男性は受けたとするその暴行により、莫大な精神的問題を抱えることになったとし、これまで受けてきた治療を証明する書類を提出している」と説明。
「今回の民事訴訟は性的暴行で訴えている現在30代の男性によるもので、2008年に(ケビンから)同意なしに挿入性交させられたとしている」と続けた。
2004年から15年までの間、同劇場を率いていたケヴィンは今年6月にロンドンに渡り、5件全てで無罪を主張。無条件保釈が認められていたところだ。
一方、同件を理由に解雇されたネットフリックスのドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』の製作側に対しては、先日損害賠償3100万ドル(約41億円)の支払いを命じられていた。