俳優ジョニー・デップ(59)が、貧しい晩年を送った画家を描いた映画で、25年ぶりにメガホンをとる。画家や彫刻家として活動したイタリア人芸術家アメデオ・モディリアーニについての映画で監督と製作を担う。
モディリアーニは、貧困の中、35歳という若さで他界した後、長い顔と首が特徴的な裸婦画でその名が広く知られるようになった。
ハリウッド・レポーターによると、1980年代にマーティン・スコセッシ監督によるモディリアーニの伝記映画を企画したものの実現できなかったというアル・パチーノが、すでに今回の新作にキャスト入りしているという。ただ、モディリアーニが35歳で他界していることを考えると、若返りさせるCGI技術を駆使しないかぎりはアルやジョニーが主演することはなさそうだ。
同作は、デニス・マッキンタイアが1979年に発表した劇作『モディリアーニ』をもとにしており、モディリアーニの危機と混乱に満ちた時期である1916年を舞台に、画家のモーリス・ユトリロやシャイム・スーティン、モディリアーニの当時の愛人でモデルのベアトリス・ヘイスティングスが登場する。
ジョニーの初監督作品は、1997年のウエスタン映画『ブレイブ』で、ジョニーはマーロン・ブランドと共演した同作で、家族に金を残すために命を捨てることを決意した貧困にあえぐネイティヴ・アメリカンの男性を演じていた。