コンビニエンスストアのファミリーマートは、19日から全国の約1万6600店でカレー商品のキャンペーン「夏はカレーがなんだかおいしい!?」を開催する。
2021年夏に続くキャンペーンで、ファミマのカレー商品15種類をラインアップ。同年の弁当販売数1位になった「30種類以上のスパイス使用こだわりカレー」(税込298円)をリニューアルするほか、同店のホットスナック「ファミチキ」「ファミコロ」などとのトッピングを提案している。
キャンペーンでは、新商品として販売本数1億本を突破したファミマの人気商品「クリスピーチキン」に、亀田製菓のロングセラーお菓子「亀田のカレーせん」の旨辛味を再現した「クリスピーチキン 亀田のカレーせん味」(同160円)が数量限定で登場する。
商品開発に関わったファミリーマートの和田健太郎さんは「カレーフェアということで、他社商品とのコラボを考えた時に、認知度の高い亀田のカレーせんが思い浮かんだ」とコラボ提案。亀田製菓の岡田裕美子さんも「カレーせんのスパイスはチキンに合う。カレーせんを柿の種、ハッピーターンに次ぐブランドに育て、より多くのお客様に手にとっていただきたい」と思惑が一致した。
よくあるコラボ商品だが、岡田さんは「カレーせんのレシピは、ファミマさんにも非公開です」と、驚きの開発秘話を語る。業界ではレシピの門外不出が一般的で、カレーせん独特の風味を出す調味料や配合の割合などはコラボ商品であっても相手企業に明かさないという。
ファミマの開発スタッフは、耳コピならぬ〝舌コピ〟でカレーせん味を再現。試作品を初めて食べた時の感想を、岡田さんは「再現度が高かった。おいしくできていてこれでもう十分なのかな…と思ったが、ファミマ側から『香りが違う!』との申し出があった。2回目の試作でOKになったが、熱い思いを感じた」と振り返る。
和田さんは「100%再現したと自信をもって言える」と、おいしさに胸を張る。岡田さんは「レシピが非公開なのによく再現されているので、悔しいので3%引いて97%です。売れたら100%にします」と笑いながら商品をPRしていた。