ドナルド・トランプ前米大統領の元妻イヴァナ・トランプ氏が死去した。73歳だった。モデルとしても活躍したイヴァナ氏が、ニューヨークのアッパーイースト地区にある自宅で帰らぬ人となったことを元夫のトランプ前米大統領が伝えた。死因は心臓発作と見られている。
トランプ氏は「彼女を愛していた全ての人にイヴァナ・トランプがニューヨークの自宅で亡くなったことをお知らせしなければならないのはとても悲しいです。彼女は素晴らしく、美しく、驚くべき女性であり、偉大で人を鼓舞する人生を送りました。3人の子供たち、ドナルド.Jr、イヴァンカ、エリックが彼女の誇りであり、喜びでした。彼女は子供たちを大変誇りに思っていましたし、私たち全員も彼女をとても誇りに思っていました。イヴァナ、安らかに眠ってください」と綴っている。
TMZによると、ニューヨーク警察は14日午後12時30分頃に心臓発作を起こした人がいるとの通報を受け、駆け付けたそうだ。警察は他殺の疑いはないとみている。
次男エリック氏がトランプ一家を代表して声明を発表。「私達の母は、驚くべき女性でした。ビジネス界で影響力のある人物、世界クラスのアスリート、輝くような美しい人であると同時に思いやりのある母親で友人でした。イヴァナ・トランプはサバイバーでした。共産主義から逃れ、この国を享受しました。子供たちには歯を食いしばって頑張ることや強靭さ、思いやり、意思の強さを教えました。彼女の母親、3人の子供たち、10人の孫たちから偲ばれることでしょう」と綴っている。
1946年にチェコスロバキアで生まれたイヴァナ氏は、70年代半ばにカナダに移住、その後アメリカへと移りニューヨークで暮らしていた。モデルとして活躍していた時に、トランプ氏と出会い77年に結婚。90年にトランプ氏と後に2人目の妻となるマーラ・メープルズ氏との不倫が発覚し、破局していた。
イヴァナ氏は、ニューヨークにあるプラザホテルの支配人やカジノ、トランプズ・キャッスルの社長を務めるなど、トランプ氏が経営する事業で数々の重要な役職を担っていた。
